20代なのに、顕微授精までしないとダメなんだという気持ちでつらかった
★現在の年齢:35才
★治療内容:顕微授精
男性不妊が見つかって治療をしないと子どもを授かれないことがわかり、「年齢的にまだ若いのに、そこまでしなきゃダメなのか」という気持ちになりました。それでも早く授かりたい、できることは早くやりたいと思っていました。顕微授精1回目で妊娠するも流産したときは、夫に報告するのがつらかったけど、彼は「大変な思いをさせてごめんね」と言ってくれて、この人とならずっと一緒に生きていけると思いました。2回目の顕微授精で妊娠したときは、命の大切さを痛感しました。
【治療歴】
◇27才:初受診。検査で男性不妊が判明。タイミング法にトライしたあと人工授精。
◇28才:通院が負担で一時、不妊治療を休む。
◇29才:治療再開。顕微授精1回目で妊娠するも、流産。
◇30才:2回目の顕微授精で妊娠。
25才でスタートした不妊治療は28才まで続いた
★現在の年齢:29才
★治療内容:顕微授精
不妊治療は、なかなか妊娠できないこと、治療費が高額なこと、痛みがあること、先が見えないことがしんどく、友人の妊娠報告をつらく感じてしまうことも悲しかったです。仕事との兼ね合いが難しく、フルタイムの仕事は退職。体外受精にステップアップするとき、高額になるのであきらめようかと悩みました。実父からは「気持ちの問題では?」「治療費がもったいない」とまで言われたのに、義母は、「お金は気にせずに後悔しないように頑張りなさい」と言ってくれて。おかげで決心がつき、顕微授精を受けて1回目で妊娠できました。
【治療歴】
◇25才:ブライダルチェックで多嚢胞性卵巣症候群と診断。
◇26才:タイミング法を6回したあと、不妊治療クリニックに転院。夫は異常なし。人工授精5回ののち、卵管鏡下卵管形成術を受ける。
◇28才:顕微授精1回目で妊娠。
【DATA】不妊治療は何才からスタートしましたか?

年齢が高くなるほど妊娠する確率が下がるということが常識となったのか、「妊活たまごクラブ」の調査では20代で治療を開始した人は全体の約4割に上りました。
不妊治療【タイミング法】の次のステップとされる、治療法【体外受精】・【顕微授精】。
3人の方の体験談をご紹介します。
妊娠の可能性が上がるならと治療をステップアップ!
★現在の年齢:39才
★治療内容:体外受精
不妊治療に専念するために仕事は辞めました。通院時間を自由にとれるし、ストレスが減り、私は辞めてよかったと思っています。つらかったのは、妊娠判定時に、着床していないと言われたとき。ここからまだ不妊治療が続くのかと、振り出しに戻った感じが毎回しました。こうして治療を進めて最終的に3回の体外受精を経験。治療のステップアップのたびに、「子どもを授かる可能性が少しでも高くなるなら」という気持ちでした。治療を受けることで、妊娠するために今やるべきことが明確になったし、何よりも子どもが授かれてよかったです。
【治療歴】
◇37才:初受診、検査開始。タイミング法3回のあと、人工受精。転院し、体外受精にステップアップ。初めての採卵で、2個受精卵になる。
◇38才:2回の体外受精がうまくいかず、2回目の採卵。1個受精卵になり、3回目の体外受精で妊娠。
体外受精しかない!と判断。人工授精はスキップ
★現在の年齢:34才
★治療内容:体外受精
検査結果で、私は排卵していないときがあり、夫は乏精子症と判明。タイミング法を2回試したあとすぐに、体外受精しか手はないと診断されました。ショックよりも急いで先に進めたい気持ちが強く、人工授精はスキップすることに。何回も通院する必要があるので仕事との両立ができないかも、という不安がありましたが、受診先は夜間も土日も受診できたので、仕事帰りや休日に治療できて助かりました。「無理しないで」と心配しつつも、反対もしないでいてくれた母に感謝しています。とにかくわが子に会えて、よかったです。
【治療歴】
◇32才:初受診。タイミング法2回ののち、人工授精はしないことに。
◇33才:初めての体外受精で妊娠。
最初から顕微授精の提案にショック。大泣き後切り替えて治療に挑んだ
★現在の年齢:33才
★治療内容:顕微授精
初期の検査で、精子の量が少ないことが判明。体外受精・顕微授精でないと妊娠は難しいと言われ、「そこまでしないと妊娠できないんだ!」と驚き、ショックを受けました。一度、家で大泣きしましたが、あとは気持ちを切り替えて治療に臨むことに。自己注射で卵胞(らんぽう)を大きくし、大きさを確認するために不定期で何度も受診。待ち時間を含めて1回の受診に2~3時間はかかりました。最終的に、10個採卵したうちの2個が受精卵として成長。妊娠の確率が高い受精卵を移植して妊娠できました。
【治療歴】
◇31才:初受診。タイミング法ののち、検査結果から早めの体外受精をすすめられる。1回目の顕微授精で妊娠。
不妊治療の現場から。体に負担をかけず自然に近い妊娠をめざす「低刺激周期」って?医師が回答
■イラスト/Kanako
■構成・文/関川香織
※本誌掲載の内容は2025年8月19日現在のものです。以降変更されることもありますので、ご了承ください。

