
自身の妊娠をきっかけに育児や日常をテーマにした漫画を描くようになったしゃけなかほいさん(@syake8989)。SNSで公開されている「【友達に聞いた怖い話】カルテ」は、肝試しで訪れた廃病院を舞台にした実話ベースのエピソードだ。本作では、軽い気持ちで持ち帰ってしまった1枚のカルテをきっかけに、日常がじわりと歪んでいく恐怖が描かれている。
■廃病院から始まった“軽いノリ”の肝試し



心霊スポットとして知られる廃病院Y病院に足を踏み入れた1組のカップル。院内にはカルテや備品がそのまま残されており、彼女が「このカルテを持って帰ったらここに来た証拠になってよいんじゃない?」と提案したことから、2人は1枚のカルテを持ち帰る。
数日後、彼氏が友人にカルテを見せたことで肝試しの武勇伝として語られるようになり、事態はまだ“よくある話”の範囲に思われていた。
■知らない番号からの着信…軽口が恐怖へ変わる瞬間
ある日、彼女のスマホに見覚えのない番号から何度もかかってきた。固定電話のような着信に違和感を覚えながらも、いたずらだろうと考えていた彼氏は、再び鳴った電話に向かって「てめぇ!何回間違い電話かけてんだ!」と怒鳴ってしまう。
ところが、受話器の向こうから聞こえたのは「カルテ…カルテ返してほしいのですが…」という低い声。軽いノリは一転し、空気が一気に冷え込む展開となる。
■廃病院で待っていた“返却の相手”とは
番号を調べると、発信元はあのY病院だった。2人は急いでカルテを持ち、夜の廃病院へ向かう。「この辺で拾ったし、置いとく?」と彼女が言ったそのとき——。
ギーギーと軋む音が響き、車いすを押したボロボロのナース服の幽霊が現れる。彼女は腰が抜けて動けなくなり、彼氏は必死に抱きかかえて逃げ出すことに。静かな恐怖と焦燥が交錯する場面は、読者にも強烈な余韻を残す。
■“脚色なし”で描かれた体験談、その後の2人は
本作は約10年前に友人から聞いた話がもとになっているという。「これは10年ほど前に友達から聞いた話です(体験したのは友達の先輩)。『そんなことある?』と思いましたが、心霊ってそういうものなので友人から聞いたまま漫画を描きました。脚色などは一切していません!」と明かす。
また、カルテを返してからは「その後は何も無く平和に過ごせているようです。彼女さんを担いで逃げた友人は度胸あるなと思いましたが、2人とも同じ幽霊を見てるんですよね。この話は真昼間に聞きましたが、それでも怖すぎました…。」と振り返っている。淡々とした語り口の中に、現実と怪異の境界が揺らぐような余韻が残る一作だ。
取材協力:しゃけなかほい(@syake8989)
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