悪性神経膠腫について「聞いたことがない」と思った方もいるのではないでしょうか。ご本人はもちろんご家族、周囲の方も心配や不安を感じることが多いです。
しかし現在は医療が進歩し治療方法が確立されているだけでなく、手術成績も以前と比べてよいものとなっています。
この記事では、悪性神経膠腫の生存率、治療方法などを解説していきます。これから治療をする方はぜひ参考にしてみてください。

監修医師:
勝木 将人(医師)
2016年東北大学卒業 / 現在は諏訪日赤に脳外科医、頭痛外来で勤務。 / 専門は頭痛、データサイエンス、AI.
悪性神経膠腫とは?
悪性神経膠腫(High Grade Glioma:HGG)は、悪性の脳腫瘍のひとつです。脳腫瘍(Brain Tumor)はさまざまな種類に分類されますが、悪性神経膠腫は脳と脊髄で構成される中枢神経系にある神経膠(グリア)細胞から発生します。
神経膠腫は多種多様な細胞から成り立ち、腫瘍自体も多種多様です。発生する腫瘍のタイプによって悪性度や予後だけでなく自覚する症状や進行具合、治療方法も異なります。生存期間や治療方法は個々の症例によって異なります。
悪性神経膠腫の余命
悪性神経膠腫の生存期間は、腫瘍の種類や行う治療によって異なります。
脳腫瘍には胃がんといった悪性腫瘍と異なり、ステージ分類がありません。余命(予後)は脳腫瘍の悪性度を表すグレードや生存期間中央値(MOS)、脳腫瘍の進行具合や治療効果など患者さんの病状で判断されます。
グレードは4段階あり、数字が上がるにしたがって予後が悪いとされます。悪性神経膠腫の予後と関連するグレードは、治療を行わなかった場合の腫瘍の成長速度を反映する指標です。治療を開始した段階で、予後が変わる可能性もあります。

