「骨導聴力検査のやり方」はご存じですか?医師がノイズを流す理由や見つかる病気を解説!

「骨導聴力検査のやり方」はご存じですか?医師がノイズを流す理由や見つかる病気を解説!

「骨導聴力検査」で見つかる病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「骨導聴力検査」で見つかる病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

感音難聴

感音難聴は、音を感じ取る内耳や、その情報を脳へ伝える聴神経の働きに支障が生じることで起こる難聴です。骨導聴力検査では、骨を介して伝えた音に対する反応自体が弱くなっており、気導聴力検査と比べても大きな差が出にくい傾向がみられます。
背景には、年齢を重ねることによる聴覚機能の変化のほか、強い音に長期間さらされる環境、突発的に起こる聴力障害、使用している薬剤の影響など、さまざまな要因が関係します。聞こえにくさだけでなく、会話の内容がはっきり分からない、耳鳴りが続くといった症状を伴うこともあります。
感音難聴の可能性が考えられる場合には、耳鼻咽喉科で詳しい検査を受け、原因や進行の程度を確認します。その結果に応じて、治療や経過観察が行われ、必要に応じて補聴器などの使用が検討されます。

混合性難聴

混合性難聴は、音の伝わり方に関わる部分と、音を感じ取る仕組みの両方に問題が生じている状態です。骨導聴力検査では、骨を介して伝えた音への反応が低下している一方で、気導聴力検査との間に差が生じる所見がみられることがあります。
背景には、中耳の病気による音の伝達障害に加えて、内耳や聴神経の働きが低下している状況が重なっているケースが考えられます。聞こえにくさがゆっくり進む場合もあり、片側だけ違和感を覚えるなど、左右で差を感じることもあります。
混合性難聴の可能性がある場合には、耳のどの部分にどの程度の影響が及んでいるのかを詳しく調べ、その結果を踏まえて治療や経過観察の方針が検討されます。

中耳炎

中耳炎は、鼓膜の奥にある中耳に炎症が起こる病気です。音の伝わりが妨げられることで、主に気導聴力が低下しますが、骨導聴力検査との比較によってその特徴が明らかになります。
急性中耳炎では痛みや発熱を伴うことがありますが、慢性化すると自覚症状が少ないまま聴力低下が進むこともあります。骨導聴力が保たれている場合には、伝音難聴が主体である可能性が考えられます。
違和感や聞こえにくさが続く場合は、放置せず耳鼻咽喉科での診察が重要です。

耳硬化症

耳硬化症は、耳小骨の動きが悪くなることで音の伝達に支障が出る病気です。骨導聴力検査では骨導聴力が保たれている一方で、気導聴力が低下し、両者の差が目立つことがあります。
若い年代から発症することもあり、徐々に聞こえにくさが進行するのが特徴です。初期には日常生活での気づきが遅れることもあります。
耳硬化症が疑われた場合には、詳細な検査を行い、補聴器や手術などの治療選択肢が検討されます。

聴力を「骨導聴力検査」で正しく測定するには?

骨導聴力検査は簡便な検査ですが、条件によって結果が左右されることがあります。正確な評価のために知っておきたいポイントを整理します。

骨導聴力検査の精度に影響する要因は?

骨導聴力検査の結果に影響を与える要因はいくつかあります。
代表的なものとして、骨導レシーバーの位置ずれが挙げられます。レシーバーが正しい位置からずれると、骨の振動が十分に内耳へ伝わらず、実際よりも聴力が低く評価されることがあります。
また、必要な場面でマスキングが十分に行われていない場合には、反対側の耳で音を感知してしまい、正確な左右差の評価が難しくなります。
さらに、検査を受ける人が検査の流れを十分に理解できていないと、音への反応が遅れたり迷ったりして、結果にばらつきが生じることもあります。体調や集中力、緊張の有無なども、聴力検査の結果に影響する要因の一つです。

骨導聴力検査を正しく測定するには?

検査前に検査内容や反応方法について十分な説明を受けることが重要です。音が「かすかに聞こえた」と感じた段階で反応してよいことを理解しておくことで、より正確な測定につながります。
検査中は、できるだけリラックスした状態を保分、体や頭を動かさずに音に集中することが大切です。緊張や不安が強いと、音に気づきにくくなることがあります。
また、違和感や疲れを感じた場合には、我慢せずに検査担当者へ伝えることで、必要に応じて調整が行われます。
このように、検査を行う側と受ける側の双方が協力することで、骨導聴力検査の精度はより高まり、信頼性のある結果が得られます。

配信元: Medical DOC

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