
北海道旭川市のパティスリーアンジュール2018(Patisserie unjour 2018)は、2018年に閉店した東京・南青山のショコラシック(Chocolat Chic)の看板商品だった「塩チョコクッキー」のレシピと製造機材を正式に継承。変わらない美味しさを再現し、店頭および公式オンラインショップで販売している。
南青山から旭川へ、奇跡の継承

パティスリーアンジュール 2018は、「日常(アンジュール)を幸せにするお菓子」をコンセプトに、夫婦二人三脚でこだわりのスイーツを提供する店。
オーナーパティシエールはアパレル業界から転身し、30歳で製菓学校へ、その後パリで活躍するサダハル・アオキ氏の日本国内アトリエや洋菓子店の南青山ショコラシックで修業を積んだという異色の経歴を持つ。
オーナーシェフである田中さおりさんが修行したショコラシックは、かつて東京・南青山の名店として知られ、看板商品の「塩チョコクッキー」で多くのスイーツファンを虜にしていたという。
しかし2018年、オーナーのライフスタイルが変化し育児へ専念するのに伴い、惜しまれつつ閉店。その知らせは、時を同じくして北海道旭川市で自身の店をスタートさせた田中さんのもとに届いた。
田中さんが「あの大切な味を無くしたくない」という一心で継承を申し出たところ、師であるオーナーは快諾。レシピのみならず、長年使い込まれたオーブンやミキサーなどの製造機材ごと、旭川の店に譲り受けることとなった。

単なる模倣ではなく、完全な譲渡によってショコラシックの時と変わらぬ「塩チョコクッキー」の食感と風味を再現。「場所は変わっても、味は変わらない」という約束を守り続けている。
変わらないあの味と美味しさ
パティスリーアンジュール 2018の「塩チョコクッキー」は、南青山時代からのファンを裏切らない、当時のままの製法と素材を貫いて作られている。

素材には、サトウキビ100%のフランス産ブラウンシュガーのカソナードを使用。未精製ならではの風味と、噛み締めるたびに広がるザクッとした独特の食感が特徴だ。

甘さを引き立てるのは、フランス・ブルターニュ半島の塩田で収穫された天然塩であるゲランドの塩。まろやかな塩味がビターチョコレートの深みを引き出し、ワインやウイスキーとも合う甘じょっぱいクッキーに仕上げている。

また、世界中のトップパティシエに愛されるフランス・ヴァローナ(VALRHONA)社のココアパウダーに、甘さを抑えたビターチョコレートを合わせることで、カカオ本来の香ばしさと奥深いコクを引き出した。これにより、単調ではなく立体的で大人なチョコレートの味わいを実現している。

オーナーシェフの田中さんは「ショコラシックで働いていた当時から、私自身もこのクッキーの大ファンでした。お店がなくなると聞いた時、寂しさと同時に『この味を途絶えさせてはいけない』という使命感のようなものを感じました。機材が旭川に届いた時は、まるで南青山の空気がそのまま運ばれてきたようでした。復活を知った全国のお客様から『また食べられるなんて!』とお声をいただくたびに、受け継いでよかったと心から思います。旭川の地から、大切に焼き上げてお届けします。」とコメントしている。
