コーヒーを飲めば予防できるのか? 研究結果を生かすための注意点
編集部
復旦大学の研究員らが発表した内容への受け止めを教えてください。
伊藤先生
今回の研究は、約46万人を13年以上追跡した大規模な前向き研究であり、コーヒー摂取量と精神障害リスクとの関連を検討している点が非常に評価できると感じました。特に、摂取量が多すぎても少なすぎてもリスクが高まり、1日2〜3杯程度で最もリスクが低くなるというJ字型の関連が示された点は、日常生活に取り入れやすい実践的な知見だと思います。一方で、本研究は観察研究であるため、コーヒー摂取そのものが精神障害を予防していると断定することはできません。コーヒーを適度に飲めている人は、生活習慣や社会的背景、健康意識が比較的良好である可能性も考えられます。そのため、結果はあくまで「関連性」を示したものとして慎重に受け止める必要があります。
それでも、過剰摂取を避けた適度なコーヒー習慣が、精神的健康と良好な関係を持つ可能性を示した点は、今後の研究や生活指導において参考になる結果です。すでに習慣としてコーヒーを飲んでいる方にとっては、量を意識する一つの目安になる研究だと考えています。
編集部まとめ
復旦大学の研究により、コーヒーを1日2〜3杯程度飲むことが精神的健康に良い影響をもたらす可能性が示されました。コーヒーは適切な量を守れば心の健康をサポートする飲み物になり得ますので、ご自身の体調に合わせて無理のない範囲で楽しみながら、日々の生活に生かしていきましょう。

