「ストレスで手が震える」症状が特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「ストレスで手が震える」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
自律神経失調症
自律神経失調症は自律神経のバランスが崩れ、動悸や胃腸不調など多彩な症状が出る状態です。ストレスや過労が要因となりますが、特定の検査所見がない点に注意が必要です。
治療は生活習慣の改善や心理療法が中心で、必要に応じ抗不安薬等も検討されます。まずは内科で器質的疾患がないか評価を受け、必要に応じて継続的なフォローを受けましょう。
本態性振戦
本態性振戦は特定の原因疾患がないのに手が震える病気です。字を書いたりコップを持ったりする動作で揺れが強まり、緊張や疲労で悪化する一方、飲酒で和らぐ特徴があります。
軽症なら経過観察、支障があれば薬物療法を行い、重症例では外科手術も検討されます。家族に同様の症状があれば脳神経内科を受診し、MRI等の検査で他疾患を除外することが推奨されます。
不安障害・うつ病
不安障害やうつ病では、心理的不調に加えて震えや動悸、胃腸不調などの身体症状を伴うことが多くあります。社交不安症では人前での震え、パニック症では死の恐怖を伴う激しい発作が反復するのが特徴です。
治療は認知行動療法や薬物療法、生活習慣の改善を組み合わせて進められます。不安や不眠が続く場合は心療内科等を受診し、内科とも連携して原因を特定することが重要です。
パーキンソン病
パーキンソン病はドパミン神経の減少による疾患で、安静時の震えや動作の緩慢さ、体のこわばりが特徴です。片側の震えから始まり、歩幅が狭くなったり表情が乏しくなったりするため、ストレスとは経過が異なります。
治療は薬物療法やリハビリが主体です。動作の遅れや姿勢の変化があれば、早期に脳神経内科を受診し専門医の診察を受けましょう。
バセドウ病
バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰になる自己免疫疾患で、手指の細かな震えや動悸、体重減少などが現れます。精神的イライラを伴うためストレスと思われがちですが、手を伸ばした際に速く細かな揺れが出るのが特徴です。
治療には薬物や放射線、手術などがあり、専門医と相談して選択します。暑がりや動悸を伴う震えがある際は、内分泌内科で血液検査を受けましょう。
アルコール依存症
アルコール依存症では、飲酒の中断に伴い震えや発汗、不眠などの離脱症状が現れます。朝や酒切れ時に手が震え、飲酒で一時的に和らぐのが典型的なパターンです。
治療は断酒や減酒を目標に、専門機関での集団療法や薬物療法が行われます。飲酒習慣と震えに心当たりがあれば、一人で悩まず精神科や専門外来に相談してください。
「ストレスで手が震える」ときの正しい対処法は?
ストレス性の手の震えを落ち着かせるには、深くゆっくりした腹式呼吸を行い、姿勢を整えて肩や腕の力を抜くことが基本です。カフェインやアルコール、エナジードリンクを控え、室温を整えて手先を軽く温めるなど、刺激や急激な温度変化を避ける工夫も有効と考えられます。
瞑想やストレッチ、軽い有酸素運動、趣味の時間などで日常的にストレスを溜め込まないようにしつつ、過度な飲酒や自己判断での薬の中断は避けることが重要です。

