「子宮筋腫で子宮全摘出」したらどのような「後遺症」が出る?【医師監修】

「子宮筋腫で子宮全摘出」したらどのような「後遺症」が出る?【医師監修】

子宮筋腫|子宮全摘出手術の流れと術後の経過

子宮筋腫|子宮全摘出手術の流れと術後の経過

子宮全摘出手術の大まかな流れを教えてください

術前検査で手術に影響のある異常が隠れていないかを評価し、手術方法を決定します。入院は手術前日が一般的です。手術当日は絶飲食で、全身麻酔下に1〜3時間の手術を行います。術後は麻酔から覚めるのを待ち、病室に戻ります。術後1日目から離床を開始し、徐々に歩行範囲を広げます。食事は腸の動きを確認してから開始し、段階的に常食へ移行します。退院は開腹手術で5〜7日、腹腔鏡下手術で3〜4日が一般的です。

手術前日はどのようにすごしますか?

入院後、診察などを行ったうえでシャワーを浴びて全身を清潔にし、夜間は絶食です。腸管前処置として下剤や浣腸を行うことがあります。弾性ストッキングを着用し、血栓予防の準備をします。十分な睡眠を取って手術に備えます。

術後の身体の状態とできることを教えてください

術後1日目は離床を開始し徐々に運動量を増やします。手術の状態などに応じて順次食事も再開します。退院後1週間は基本的な生活は可能ですが疲れやすさや痛みが残っており、2-4週間で通常の生活が可能になります。術後1〜2ヶ月でほぼ通常の生活に戻り、3〜6ヶ月で完全に回復します。性行為は6〜8週間後から可能です。

術後の回復の経過を教えてください

創部の治癒に4-6週間、痛みは1ヶ月でほぼなくなります。体力回復には2〜3ヶ月かかり、段階的に活動量を増やします。腟からの茶色いおりものは3〜4週間続き、徐々に減少します。排尿機能は多くが1ヶ月程度で正常化しますが、個人差があります。仕事復帰はデスクワークで2-3週間、立ち仕事で4〜6週間が目安です。完全な回復には3ヶ月程度かかりますが、多くの女性が健康的で活動的な生活を送っています。

編集部まとめ

編集部まとめ
子宮全摘出手術は安全で効果的な治療法です。月経はなくなりますが、症状からの解放ととらえる女性が多いです。

後遺症の多くは時間とともに改善し、完全な回復には3〜6ヶ月かかりますが、段階的に日常生活に戻れます。

重要なのは十分な情報を得たうえで選択をすることです。子宮全摘出後も多くの女性が健康で充実した人生を送っています。

参考文献

『Pelvic organ prolapse after hysterectomy: A 10-year national follow-up study. 』(Acta Obstetricia et Gynecologica Scandinavica)

『産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2023』(日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会)

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。