プラスチックじゃなく、木箱で届ける

便利で安価な容器が増えても、「もりや」のお弁当は今も木の一合折入りだ。木は余計な水分を吸ってくれるから、ごはんがべちゃつかない。

「美味しいまま、家で食べてほしいから」。焼き台の火加減だけでなく、容器にまで込められたその気持ちが、折箱を開けたときの温もりにつながっている。
あたたかいまま、手渡したくて

お弁当は、予約の時間に合わせて準備を始めている。「少し余裕をもってお時間を伝えていただければ、より出来たてに近い状態でお渡しできます」と、やわらかな笑顔で話すのは娘さんだ。
その気配りが、焼き台の火にも、折箱の中にも、そっと込められているように感じた。
