
SNSを中心に活動する漫画家・前川さなえさんのセミフィクション作品『うずら男〜モラハラかまって夫が人間をやめるまで〜』が、読者の間で「マジでこんな夫いるの?」「キモチ悪い」「こんなのされたらトラウマ」という反響を呼んでいます。
「いい奥さん」を強要する夫の正体
主人公・あすかは不器用で純粋な和史と結婚。しかし、幸せなはずの生活はすぐに一変。和史は「異性の連絡先削除」や「位置情報の共有」を求め、あすかの交友関係を完全に断絶させようとします。
「ボクが嫌だと思うことは絶対にしないで」という言葉は、やがて彼女の自由を奪う呪縛へと変わってくのです…。


外部との接触を遮断し「孤立」させる手口
本作品は実体験をもとにしたセミフィクション。特筆すべきは、スマホの制限や外出禁止によってあすかが社会から切り離されていくプロセス。

LINEをさわる制限時間を5分にしたり、自由に外出をさせなかったりと嫌がらせに近い監視を続けることで、あすかに「誰かとつながるコスト」を重く感じさせ、結果として、彼女は友人に相談することすら面倒になり、自ら口を閉ざしてしまう。この閉鎖的な空間こそが、モラハラが加速する温床に…。
「夫はあすかの弱みにつけこむチャンスを虎視眈々と狙い、ここぞとばかりに彼女を責め立てるんですよね。そうやってあすかを自分の思い通りにコントロールしようとするんです」(著者の前川さん)

