大学生のときに、ゼミで知り合ったシィさんとエーコさん。タイプの違う2人でしたが、ゼミの打ち上げで、苦手なお酒を先輩にすすめられて困っていたシィさんを、エーコさんが助けてくれたことがきっかけとなり仲良くなりました。
社会人になってからも交流を続けていた2人は互いに結婚・出産。少し疎遠になった期間があったものの、お互いにママになったことをきっかけに久々に会うことに。エーコさんの息子くんは、しっかりしているのですが、赤ちゃんへの接し方にはハラハラする場面もありました。シィさんがエーコさんの息子くんにやんわりと注意したことをきっかけに、エーコさんは「シィちゃんって過保護だよね」と言い、独自の子育て論を語り始めたのです。
エーコさんに「過保護」と言われたシィさんですが、まだヨチヨチ歩きの娘ちゃんは危なっかしく、目が離せないので、時々声をかけていました。
すると、「子どもに痛い思いをさせるのって、そんなにダメなこと? もちろん、命に関わるようなことは注意するけど」と言うエーコさん。
「私はうちの子に、あえて声をかけないで転ばせることもあった。そのうち、こうすると痛いとか、危ないって自分で判断するようになった」
「かわいい子にけがをさせたくない気持ちもわかるけど、実体験で学ばせてこそ、身に付くと思うんだよね」
エーコさんの話を聞いたシィさんは「たしかに」と納得して何も言い返せず、自分の子育てに自信を失ってしまうのでした……。
「私ってダメ母?」自信喪失…


エーコさんの息子くんが良い子だからこそ、シィさんにはエーコさんの言葉が刺さりました。
元々、シィさんは「同じ月齢の子どもに比べると、娘は発達がゆっくりかな?」と思っていたこともあり、「私は、子育てのこととか、声かけのこととか深く考えていなかった」と、落ち込みます。
「たしかに、エーコの言う通りかも」とシィさんがつぶやくと、エーコさんは勝ち誇ったように「子育てに関しては、私が先輩だし、なんでも聞いてくれていいよ」と言うのでした。
正解のない子育てにおいて、人と比べられてモヤモヤしてしまうのは、それだけわが子と真剣に向き合っている証拠。特に第1子の育児では、周囲の言葉に自信を失ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、大切なのは誰かの育児論ではなく、目の前の子どもと向き合う時間です。人と比較して自分を責める必要はなく、ママと子どもが笑顔で過ごせる毎日こそが、何よりの正解だと言えるのではないでしょうか?
著者:マンガ家・イラストレーター あべかわ

