
多くのロールプレイングゲームでは、倒したモンスターからお金を手に入れるのがお決まり。けれど、人間の通貨を魔物が持っているのはどうして?そんな疑問に鮮やかに答える創作4コマ漫画の結末に「天才」「目から鱗」「この発想はなかった」とX(旧:Twitter)にて4.4万件のいいねと多くの反響が集まっている。
作者は、同作をはじめオリジナルの4コマ漫画をSNSに投稿し、たびたび反響を集める留々家( @ruru_ie)さん。その中でも特に人気を集めた作品を紹介するとともに、留々家さんの4コマ漫画への作り方や向き合い方について話を訊いた。
■ 考えたことなかった…モンスターとお金の起源をたどる!



モンスターを倒すとお金が手に入る。ゲームでは当たり前の設定だが、「そもそもなぜ?」と疑問を投げかけたのが留々家さんの4コマ漫画「お金」だ。剣士が「モンスターには必要ないのに…」とつぶやく場面から物語は展開する。そして時代は石器のころへ…。魔物が落としたそれを、男は「死んだときに出すきれいな石」と呼んだ。そして価値に気付いた人間が交換に使い始めた――つまり、お金が先にあったのではなく、人が意味を与えたという逆転の発想だ。この展開に、読者からは「説得力がある」と反響が集まった。
ほかにも2023年上半期の自選作「想い」も印象的だ。告白のような場面で「あげたいものがある」という女子が、男子へ差し出したのは刀だった。そこで男子が気付いたのは、両手いっぱいの絆創膏。男子は「いっぱい練習してくれたんだ…」と気付き、怖さが切なさへ変わるというオチを迎える。
作者の留々家さんは二次創作に刺激を受け、約10年前から4コマ漫画を発表してきたという。この形式を選んだ理由は、自身の「飽き性で完璧性」な性格からきているそうで「ごく短い4コマ漫画においては、物語の辻褄を完璧に制御しうるので、自分に合っています」と語った。
描くうえでのこだわりは「『お約束』を見つけて、そこから発想する」こと。そして「自分がおもしろいと思うアイデアを、いかに効率よく読み手に伝えることができるか。その最適解を目指すゲーム性が4コマ漫画の魅力であると思っています」と話してくれた。
4コマ漫画なのに物語の重みがある。「お金」をはじめ留々家 さんの作品を読んで、4コマ漫画の面白さを体感してみてほしい。
取材協力:留々家(@ruru_ie)
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