【ロシア】エルミタージュ美術館とエカテリーナ2世。“大帝”と呼ばれた彼女の隠れ家とは?

エルミタージュ美術館とエカテリーナ2世

1024px-Hermitage,_Leningrad_(St._Petersburg)エルミタージュ美術館, Public domain, via Wikimedia Commons.

エルミタージュ美術館は世界三大美術館のひとつに数えられ、ロシア旅行では定番の観光地として知られています。

18世紀半ばから収集が始まったコレクションは実に300万点にも及び、展示室の数はなんと400室。全室を回るには27キロメートルもの距離を要すると言われています。

エルミタージュ美術館の本館である「冬宮」は、歴代皇帝の宮殿でした。1764年、エカテリーナ2世がドイツの画商ゴツコフスキーから美術品を買い取ったことから、エルミタージュの膨大なコレクションが始まったのです。

1851年には、これまで国王の私有財産として一部の特権階級しか鑑賞できなかった美術品の数々が、公共美術館として広く公開されるようになりました。

本館となる冬宮をはじめ、小エルミタージュ、旧エルミタージュ、新エルミタージュの3つの離宮を擁するこの美術館は、周辺地区も含めて世界遺産に登録されています。

現在のエルミタージュ美術館には、以下の作品があります。

クロード・モネ『庭の女』

1024px-Claude_Monet_022クロード・モネ『庭の女』, Public domain, via Wikimedia Commons.

アンリ・マティス『ダンス』

1024px-Henri_matisse,_la_danseアンリ・マティス『ダンス』, Public domain, via Wikimedia Commons.

エミール・ジャン・オラース・ヴェルネ『死の天使』

1024px-Émile_Jean-Horace_Vernet_-_The_Angel_of_Deathエミール・ジャン・オラース・ヴェルネ『死の天使』, Public domain, via Wikimedia Commons.

時代や国を越えたありとあらゆる優れた美術品・絵画がコレクションされています。

世界有数のコレクションによって、ロシアの文化・芸術に黄金時代をもたらしたエカテリーナ2世とは、一体何者だったのでしょうか。

ヨーロッパで活躍する女帝たち。エカテリーナ2世の登場前夜

まずは、時をエカテリーナ2世が歴史上に登場する少し前へと戻しましょう。

エルミタージュ宮殿を建設したエリザヴェータ女帝(1709-1761)は、フランスのベルサイユ宮殿に憧れていました。そのため、当時のサンクトペテルブルクの多くの宮殿は、ベルサイユと同じくバロック様式で造られたといいます。

Elizabeth_of_Russia_by_V.Eriksenヴィジリウス・エリクセン『ロシアのエリザヴェータ』, Public domain, via Wikimedia Commons.

エリザヴェータ女帝は、ドレスや調度品、宝飾などのさまざまな贅沢を楽しんだ女性でした。これまでのロシア宮廷にはなかったサロン文化を取り入れるなど、華やかで豪華な宮廷生活を好んだと言われています。

彼女の生涯で特筆すべきは、プロイセンのフリードリヒ大王(フリードリヒ2世、1712-1786)を倒すため、フランス・ロシア・オーストリアの3国が結託した“7年戦争”です。

1024px-Friedrich_Zweite_Altアントン・グラフ『フリードリヒ2世の肖像』, Public domain, via Wikimedia Commons.

当時、ロシアではエリザヴェータ女帝が、オーストリアではマリア・テレジア(1717-1780)が、そしてフランスではルイ15世の寵姫ポンパドゥール夫人(1721-1764)が実権を握っていました。
そのため、この7年戦争は別名「3枚のペチコート作戦」と呼ばれることもあります。ペチコートとは、女性がドレスの下に身に着ける下着のことです。

1024px-Kaiserin_Maria_Theresia_(HRR)マルティン・ファン・マイテンス『マリア・テレジアの肖像』, Public domain, via Wikimedia Commons.

1024px-Madame_de_Pompadourフランソワ・ブーシェ『ポンパドゥール夫人の肖像』, Public domain, via Wikimedia Commons.

勇猛果敢に国を治めたエリザヴェータ女帝。そんな彼女が見出したのが、後のエカテリーナ2世となるドイツの小公女・ゾフィーでした。

配信元: イロハニアート

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