溶連菌性咽頭炎の前兆や初期症状について
溶連菌性咽頭炎は感染から2〜5日の潜伏期間を経たのち、高熱と喉の痛みを引き起こします。全身倦怠感や嘔吐をともなうことも少なくありません。
出典:国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」
口腔内に点状の出血斑が出現し、喉が赤く腫れて白苔(はくたい:白いこけのようなもの)が付着することがあります。苺舌(いちごぜつ:舌が赤くイチゴのような見た目になること)を呈することも特徴的です。
顔のなかでも額と頬が紅潮し、口の周りのみ蒼白になる(口囲蒼白)ことも特徴の1つです。
場合によっては皮膚に小さな赤い発疹が現れる猩紅熱に移行することがあります。猩紅熱は、A群溶血性レンサ球菌の産生する毒素(発赤毒素)によって発疹を生じる病態で、溶連菌性咽頭炎の一表現型とされています。
より重篤な合併症として髄膜炎や敗血症、リウマチ熱、腎炎などを引き起こす危険もあるため注意が必要です。
溶連菌性咽頭炎の検査・診断
溶連菌性咽頭炎は症状の観察をはじめ、「センタースコア」による評価や迅速検査キットの結果、血液検査結果などを組み合わせて診断します。
喉の痛みが強くて唾が飲み込めない、口が開けられない、首が大きく腫れ上がるなどの症状がある場合はより重篤な疾患の可能性があるため、できるかぎり早い段階で医療機関を受診することが必要です。
センタースコア
センタースコアとは発熱や咳の有無、首のリンパ節の状態、年齢などの要素から点数を計算し、溶連菌感染の可能性を数値化するものです。点数が高いほど溶連菌に感染している可能性が高くなります。
診断の初期段階で役立ちますが、確定診断のためには迅速検査キットなどと合わせて判断することが必要です。
迅速検査キット
迅速検査キットによる検査は、のどの奥から綿棒で検体を採取して菌を検出するもので、数十分程度で結果が得られます。
血液検査
血液検査では溶連菌に対する抗体の上昇を示す「ASO」や「ASK」などを調べて診断に役立てます。また、診断にあたってはほかの感染症との鑑別も重要です。

