頭蓋骨縫合早期癒合症の前兆や初期症状について
頭蓋骨縫合早期癒合症の症状は、閉じてしまう縫合線の位置や数、さらに非症候群性か症候群性かによって異なります。
非症候群性と症候群性に共通している症状
一般的な前兆は赤ちゃんの頭の形の異常です。たとえば、矢状縫合(縦の縫合線)が早期に癒合すると頭が前後に長い舟状頭(しゅうじょうとう)となり、冠状縫合(横の縫合線)が片側だけ早期癒合すると頭が斜めに傾いた斜頭症(しゃとうしょう)になります。
両側の冠状縫合が早期に癒合すると頭が前後に短い短頭症(たんとうしょう)になり、前頭縫合(頭の前側の縫合線)が早期に癒合すると三角頭(さんかくとう)と呼ばれる形状になりやすいことが知られています。
非症候群性、症候群性ともに縫合線が閉じる時期や数によっては頭蓋内圧が上昇し、それによって脳の発達に影響が出ることがあります。
新生児や乳児では哺乳力が低い、活気がないなどの様子がみられ、年長児では頭痛や視力低下、発達や言葉の遅れ、多動などの問題が生じることがあります。
非症候群性
非症候群性は頭の形の異常が主な症状で、通常は1つの縫合線だけが早期に閉じており、頭蓋内圧の上昇や随伴症状がみられるケースは、あまり多くないとされています。
症候群性
症候群性の場合は頭の形の異常に加えて、顔や手足にも特徴的な症状が認められるケースが知られています。
たとえばクルーゾン病では目が飛び出して顔の中心部が凹んだように見え、鼻が鷲のようになり下あごが前に出ます。アペール症候群ではこうした顔の特徴に加えて、手や足の指がくっついています。ファイファー症候群では親指の形が特徴的に変わります。
頭蓋骨縫合早期癒合症の検査・診断
頭蓋骨縫合早期癒合症は、赤ちゃんの頭の形や特徴的な顔貌の観察、頭部の画像検査によって診断します。
視診
視診では頭の形状や大きさ、対称性などを観察します。頭囲の成長が標準より遅い場合や、大泉門が早期に閉じている場合は頭蓋骨縫合早期癒合症を疑うきっかけになります。
画像検査
画像検査では頭部のX線検査やCT検査、MRI検査などによって頭蓋骨の形状や縫合線の状態を確認します。
頭蓋骨の立体的な構造を詳細に観察でき、どの縫合線が早期に閉じているのか判断できます。また、頭蓋内の状態も確認できるため、脳の圧迫状による合併症の有無も評価できます。

