デッサンは芸術のすべて──ドミニク・アングル、古典から未来を開いた画家

まとめ──アングルと出会う旅へ

アングルの世界、いかがでしたか?
今日、私たちがアングルを振り返るとき、そこに見えてくるのは矛盾をはらんだ姿です。古典に忠実であろうとしたその姿勢が、結果として前衛の扉を押し開けてしまった。だからこそアングルは、「古典と未来をつなぐ橋渡し役」としても美術史に独自の位置を占めているのでしょう。

日本では残念ながらアングルの作品を所蔵している美術館は少ないのですが、フランスに行く機会があれば、ぜひ実物を前にして、線の力、その静謐さを感じてみてください。

アングル作品を所蔵する美術館

<日本>
◆東京富士美術館(東京都・八王子)
《ジュピターとテティス(Jupiter and Thetis)》の小型版を所蔵。
『西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで』にて展示予定
会期:2025年10月04日(土)~2026年01月18日(日)
展示室:新館・常設展示室3
〒192-0016東京都八王子市谷野町492-1
電話:042-691-4511
開館時間:10:00~17:00(16:30受付終了)
休館日:毎週月曜日(祝日、振替休日の場合は開館。翌火曜日は振替休館)、年末・年始、展示替期間
東京富士美術館(東京都・八王子)

◆ポーラ美術館(神奈川県・箱根)
アングルの素描作品《男の頭部|Head of a Man (Study for The Apotheosis of Homer)》を所蔵。
〒250-0631神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
電話:0460-84-2111
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:年中無休(展示替えのため臨時休館あり)
ポーラ美術館(神奈川県・箱根)

<海外>
◆ミュゼ・アンジェ(Musée Ingres Bourdelle, モンタバン)
アングルの出身地モンタバンにある美術館で、アングルに特化したコレクションを持つ。
ミュゼ・アンジェ(Musée Ingres Bourdelle, モンタバン)

◆ルーヴル美術館(パリ)
《グランド・オダリスク》をはじめ多数のアングル作品を所蔵。
ルーヴル美術館(パリ)

◆オルセー美術館(パリ)
19世紀後期/美術界の流れを示す観点で、Ingres 作品も含むコレクション。
オルセー美術館(パリ)

◆ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
《モワテシエ夫人》を所蔵。
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)

配信元: イロハニアート

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