薄毛は“手遅れ”でも治せる!? AGA治療の限界を医師解説

薄毛は“手遅れ”でも治せる!? AGA治療の限界を医師解説

「最近、髪が少なくなってきた気がする……」と感じて、薄毛の治療に興味を持ち始める人は多いと思います。しかし、実行に移すまでに時間がかかり、気づいたら薄毛がさらに進行していたというケースは少なくありません。今回は、治療の効果が期待できる薄毛のレベルや、完全に毛がなくなってしまった場合の治療可能性などについて、「目黒駅前アキクリニック」の秋山先生に解説していただきました。

秋山 俊洋

監修医師:
秋山 俊洋(目黒駅前アキクリニック)

旭川医科大学医学部医学科卒業。順天堂大学医学部大学院医学研究科修了。順天堂大学関連の医療機関を中心に、皮膚科診療の経験を積む。2016年、東京都品川区に「目黒駅前アキクリニック」を開院。自分自身がニキビやアトピー性皮膚炎で悩んでいた思いを診療に反映させている。医学博士。日本皮膚科学会専門医。日本美容皮膚科学会、日本抗加齢美容医療学会、日本抗加齢医学会、日本医学脱毛学会の各会員。

編集部

どのレベルまでの薄毛が治療可能なのですか?

秋山先生

まず、お伝えしたいのは「進行していてもAGAは治すことができる」ということです。もちろん、早めに対応した方が効果も出やすいので、薄毛に気づいた段階で相談することをおすすめしています。また、医療機関にもよりますが、例えば当院では「薄毛になりそうだ」と不安を抱えている患者さんに対して、薄毛予防の相談を実施しています。

編集部

毛量がゼロだと手遅れでしょうか?

秋山先生

実際のところ、AGAで毛量がゼロになってしまうことは基本的にありません。毛量がゼロになると「全頭型脱毛症」という別の疾患である可能性があります。いずれにせよ「手遅れかも」と自己判断せず、自覚した時点で医師に相談することが大事です。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

秋山先生

AGAの薬物治療は、個人に合った薬を正しく使用すれば、非常に効果は高いと言われています。「インターネットの個人輸入などで薬を購入している」といった話を最近よく耳にしますが、同じ成分や量であっても効果が低いというデータもあり、安全性が確立されていない場合もあります。そのため、通販ではなく医療機関で処方してもらうことをおすすめします。万が一、健康被害が出た場合も医療機関での処方薬であれば対応してもらえますが、個人輸入の場合はそうはいきません。まずは医療機関に相談することが、薄毛対策の第一歩です。

※この記事はMedical DOCにて<その「薄毛」まだ間に合う!? AGAはどのレベルまで治療できるかご存じですか?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

配信元: Medical DOC

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