A型もB型も、防ぐための基本対策は同じ
では、インフルエンザ感染を防ぐためには何をしたらよいのでしょうか? A型・B型とも、基本的な対策は同じです。●ワクチンを接種
いま使われているインフルエンザワクチンは、A型・B型ともに、発病や重症化を抑える効果があります。
●ウイルスを持ち込まない
マスクをつけて飛沫感染を防ぐ、手洗いや消毒、帰宅したらうがいをするなど。
●部屋を乾燥させない
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下して、ウイルスに感染しやすくなります。この冬は雨が少なく、太平洋側では「最低湿度10~20%台」の場所もザラ。厚生労働省も、ウイルス対策として加湿器などで湿度50~60%に保つことを推奨しています。

日頃から免疫バランスを整えておく
免疫とは、ウイルスなど異物が体内に入ってきたときに、それを“やっつける”仕組み。リピート感染してしまう人は、もしかすると免疫機能が落ちているのかもしれません。免疫細胞の7割は腸にあるため、腸内環境を整えることが免疫バランスを整えることにつながります。
具体的に言うと、
・乳酸菌など有用な腸内細菌を含むものを摂る……ヨーグルト、納豆、キムチなど、発酵食品を食べる。
・腸内細菌のエサとなる食物繊維を摂る……海藻、きのこ、果物(キウイ、プルーンetc.)、野菜(ごぼう、にんじんetc.)など、食物繊維が多いものを食べる。
ただし、腸内環境はじわじわ整っていくもの。たとえば、朝ごはんに「ヨーグルトと干しプルーン1粒」を毎日食べる――というようにルーティン化して、無理なく続けることが大切です。また、ちゃんと寝る、適度に体を動かす、なども腸内環境を整えることにつながります。
インフルエンザのシーズンは、毎年毎年、冬にやってきます。今季の流行もまだ続きそうですし、あと10ケ月もたてばまた次の流行シーズンが始まるわけです。今のうちからウイルスに負けない体を作っておきたいですね。
【監修:伊藤博道 医師】
1998年に筑波大学医学専門学群を卒業。約15年間茨城の地域医療・内科外科・救急医療で研鑚を積んだ後、2013年から帝京大学外科で高難度手術を学ぶ。2016年、いとう王子神谷内科外科クリニックを開院、院長として総合的な医療にたずさわる。
<文/溝口ゆかり>
