躁病の前兆や初期症状について
躁病の初期症状は、通常より元気になったり、活動的になったりする変化から始まります。
具体的には、気分の高揚やエネルギーの増加、睡眠時間の著しい短縮などが挙げられます。ほとんど眠らなくても疲れを感じることがなく、次々と新しいアイデアが浮かんだり、早口になったり、話の内容が次々と変わったりする様子が見られることがあります。
また、普段より社交的になり、知らない人にも積極的に話しかけたり、普段なら控えるような冗談を言ったりします。
これらの症状は、家族や友人から見ると「元気になった」と好意的に受け取られやすく、病気の兆候とは気づかれにくい傾向があります。
しかし、これらの状態が長く続くと、心身ともに疲弊し、日常生活のさまざまな場面で支障をきたすことがあります。判断力が低下し、危険な運転、無計画な旅行、浪費などの行動が見られることもあるため注意が必要です。
躁病の検査・診断
躁病の診断は、精神科医などの専門家による丁寧な問診、症状の詳細な評価、心理検査が中心となります。
問診では、普段の言動からの変化、気分の状態、睡眠のパターンなど、現在の症状だけでなく、発症からの経過や、家族歴などが詳しく尋ねられます。ご家族や周囲の方からの情報は、診断の重要な手がかりとなるため、可能な限り同席することが望ましいです。
また、他人への危害や自傷・自殺のリスク、ご家族のサポート体制なども評価し、必要に応じて入院治療を検討します。
心理検査では、現在の気分の状態や、認知機能の状態などを客観的に評価します。
さらに、血液検査や脳の画像検査(CTやMRIなど)を行うこともあります。これらの検査は、躁病の確定診断のためではなく、他の病気と区別するために行われることが多いです。
これらの問診や検査の結果を総合的に判断し、躁病の国際的な診断基準に照らし合わせながら、専門医が慎重に診断を行います。

