大腿骨内顆骨壊死症の治療
大腿骨内果骨壊死症の治療ではまず保存療法をおこない、壊死が広がった場合や保存療法で効果が出せなかった場合に手術療法を検討します。保存療法では消炎鎮痛薬などの薬物療法、自宅での体操やリハビリテーションなどの運動療法が中心です。
薬物療法
薬物療法では消炎鎮痛薬や関節内注射で痛みの緩和を図ります。とくに夜間の痛みなどで日常生活に支障が出るケースでは有効と考えられています。
運動療法
膝・股関節まわりの筋力トレーニングや、膝に負担をかけない動作の練習を行います。大腿骨内果骨壊死症では壊死部に体重をかけると壊死が進行するリスクがあるため、膝へ負担をかけない動作の練習が重要です。
手術療法
保存療法で効果が改善が乏しい場合、手術療法を検討します。壊死している部位が狭くあまり進行していない場合、関節鏡手術や、脛骨骨切り術、人工膝関節置換術が適応です。
壊死が広がっていて変形性膝関節症のような変形も合併しているケースでは、人工膝関節置換術を検討します。
大腿骨内顆骨壊死症になりやすい人・予防の方法
一次性の大腿骨内果骨壊死症は原因が判明していませんが、中高年の女性に発症しやすい傾向があります。二次性の大腿骨内果骨壊死症では、膠原病の既往歴がある人やステロイドの内服をしている人に発症しやすいことがわかっています。そのため、該当する場合には定期検診を受け、変化を注意深く見極めることが大切です。
予防方法は、大腿骨内果部へかかる負担を減らすことです。そのためには、膝関節周囲の筋肉をつけることや体重を減らすことが大切になります。
また、O脚変形があれば大腿骨内果への負担が大きくなる傾向があります。そのような人は靴の中敷(インソール)や足底板などの装具を使用し、O脚変形を矯正することで予防につながる可能性があります。
関連する病気
変形性膝関節症大腿骨頭骨壊死症
特発性膝関節骨壊死症
参考文献
澤田浩克 et al 大腿骨果部骨壊死 日大医誌 69巻 6号 2010
立花陽明 変形性膝関節症の診断と治療 理学療法科学 20巻 3号 2005

