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【獣医師執筆】うちの子の「発情」について…把握できてますか?注意すべき発情期の行動や出血について

【獣医師執筆】うちの子の「発情」について…把握できてますか?注意すべき発情期の行動や出血について

発情に関連する体のトラブル

ブランケットに包まって顔を覗かせる犬

発情は生殖器のホルモンが関連しており、交配をする体の準備をするためのものであるため、免疫力や体力などの変化も現れます。

発情期と関連して注意すべきトラブルもあります。

乳腺腫瘍

発情後、わんちゃんたちには生理的偽妊娠と呼ばれる、体が妊娠していると錯覚している現象が起こります。

これは病気でなく、生理的な減少であり、どんな子でも起こります。

程度は個体差があり、ぬいぐるみを子供のように抱えてお世話をする子や母性本能が強くなって攻撃的になる子、乳汁分泌まで起こる子など様々です。

時間の経過とともに落ち着くため、自然に様子を見ていれば大丈夫です。

この際に、乳頭や乳腺が炎症を起こし、乳腺炎のようになることもあります。

発情直後であれば、おそらく生理的偽妊娠が影響しているせいである可能性が高いですが、発情が終えてしばらくして、乳腺にしこりがあったり、色のついた乳汁や、血の混じった乳汁が分泌されるなどの場合、乳腺腫瘍である可能性が考えられます。

一度受診をした方が良いでしょう。

乳腺腫瘍は、避妊手術をしていない中高齢の女の子に高確率で起こる病気です。

悪性の場合、肺への転移などが起こり、死に至る危険性もあるため、変化に気づいたら早期に受診しましょう。

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症は、子宮に膿がたまる病気です。

避妊手術をしていない中高齢の女の子に起こりやすい病気です。

発情後、ホルモンの変化により、免疫力の低下や子宮の状態の変化が起こり、感染が起こりやすくなることで子宮内に膿を蓄積してしまい、子宮がパンパンになり、進行すると死に至る危険性もある怖い病気です。

再発を防ぐためには外科手術で子宮や膿を除去する治療が一般的ですが、最近では内服薬でも症状を緩和できるお薬も開発されています。

発情後に起こることが多いため、発情後の食欲不振や飲水量の変化、乳汁分泌の有無の変化などの体の状態をしっかり観察することが大切です。

予後を悪くさせないために早期発見、早期治療が必要です。

発情期後の免疫力の不調によるトラブル

発情期後はホルモンの変化により、免疫力の低下や不調が起こり、免疫が関係するトラブルが起こりやすくなります。

膀胱炎や皮膚トラブルなどが挙げられるでしょう。

アトピー性皮膚炎なども感染との関連は低いですが、不調が起こりやすくなります。

発情の都度、トラブルが起こりやすくなるようであれば、わんちゃんへの負担も大きくなってしまうため、対策として避妊手術を行うことが有意義になる場合もあります。

発情期の間も、いつもと体の状態が異なることで元気がなくなったり、食欲がなくなることもありますが、発情期が終わった後も体調変化に気をつけましょう。

まとめ

赤いハートのクッションを抱えて伏せる犬

わんちゃんの発情期は人間の月経期間と異なります。

自分たちとは違う体のしくみをもつわんちゃんたちのことを正しく理解し、おうちの子の状態を正確に把握することが、早期発見につながります。

生殖器が関連する病気は死につながる危険性のある病気もあります。

飼い主さんが管理すべきことを理解したうえで、自分には可能かどうか、できなかったときにおうちのわんちゃんにかかってしまう負担なども考えて、避妊手術を行うかどうかやタイミングを決めることはとても大切です。

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