
菅野美穂が主演を務め、1996年に放送されたドラマ「イグアナの娘」(1996年、テレビ朝日系)がTVerにて無料配信中だ。第8話「永遠の友情、死、そしてもう一人の母」では、自分の容姿に葛藤するリカ(菅野)がついに伸子(佐藤仁美)に自分の話をし、心が少しだけ晴れやかになるが…といった内容が描かれた。(以下、ネタバレがあります)
■母と娘の苦悩を描いたファンタジーストーリー
本作は、萩尾望都による同名漫画が原作の愛憎劇。親子の確執を題材に、娘を愛することができない母親と母から愛されない娘、両者の苦悩をファンタジーの要素を織り込んで描いた物語で、1996年に菅野主演でテレビドラマ化された。
■母・ゆりこからの言葉にリカは家を飛び出す
第8話では、ゆりこ(川島なお美さん)に「昔、あなたを殺して自分も死のうとしたことがある」と告げられ、リカはショックを隠しきれず、家を飛び出してしまう。
その知らせを受け、必死で街中を探し回っていた伸子は、無事にリカを学校の校庭で発見。「私帰らない」と叫ぶリカを見て、伸子は自分の家に連れて帰ることを決める。そこでリカは「なんで私なんか…」と泣くが、伸子はそんなリカに優しく寄り添い、そばにいることに。
■ショッキングすぎるラストに騒然
一方、リカの家では妹・まみ(榎本加奈子)から責められ、ゆりこは涙。そこからリカが帰ってくるまで、ゆりこは時折涙を流しており、その姿は「なぜリカを愛せないのか」と自分を責めているようであった。
また、リカが帰ろうとする直前、父・正則(草刈正雄)は「私なんか生まれてこなきゃよかったと思うのは、やめてくれ」とリカを抱きしめる。父は相変わらず、無償の愛を伝えるのであった。
■ショッキングすぎるラストに騒然
一方、伸子の家でも進展があった。
リカが学校を休んだ日、伸子の母親とケーキ作りをしたリカ。そこで、伸子がかつて“場面緘黙症”で人前で話せないというコンプレックスに悩んでいたことを聞かされる。そして、伸子の母は「人間は変われる」と一言告げるのであった。
この話を聞いたリカは、何もかもを伸子に話すことを決意。そこで「私はイグアナなの…」と打ち明ける。これを聞き、伸子は戸惑った後で「信じるよ」と一言。そして、何もかも話せたことでリカは「もう大丈夫!」と家に帰る決断をするのであった。
しかし、驚きの展開はこの後。その週末、伸子と海に出かける約束をしたリカなのだが、伸子が待ち合わせに向かう途中で事件は起こる。そして、まみが何かを伝えにリカのもとに駆けていくシーンで第8話は終了。視聴者からは「伸子、どうなっちゃうの?」「リカがまた自分を責めなきゃいいけど…」などの声が上がっていた。

