葛藤の末、ゆりこはリスクへの懸念と「これからも仲良くしたいからこそ、今のままの相乗りは続けられない」という本心をメッセージにして送信。拒絶を覚悟していたが、届いたのはるみからの心からの謝罪で―――。
ママ友に意を決してメッセージを送る
画面に向かって、何度も書いては消し、書いては消しました。 責めるような言い方にならず、でも、こちらの意思とリスクをはっきりと伝えるられるように。
「るみさん、今朝はすれ違っちゃってごめんね。何か怒らせちゃったかなって心配で……。 でも、今日改めて夫と相乗りの話をして、すごく大事なことに気づいたから伝えさせて。
これまで軽い考えで送迎しちゃってたんだけど、よく考えたら、さなちゃんはチャイルドシートに乗せてあげられてなくて。すごく危険だよね。 今は何事もなく済んでるけど、やっぱりリスクはあるし、もしものことがあったら、私はさなちゃんにも、るみさんにも顔向けできないと思うの。
るみちゃんとさなちゃんのことが大切でこれからも仲良くしたいから、これまでみたいになんとなくで乗せるのはやめて、事前に準備してチャイルドシートを乗せ換えられるときだけにしたい。勝手なこと言ってごめんね」
ママ友に届いた私の声
送信ボタンを押すとき、心臓が口から飛び出しそうでした。 これでスルーされてしまったら、この関係もこれまでです。数分後。スマホが震えました。 「ごめん」という言葉から始まる、長文のメッセージでした。
「ゆりこちゃん、ごめんね。今朝は、正直に言うとちょっと冷たいな~くらいに思っちゃってた。私が図々しかったし、完全に甘えてたよ…。 チャイルドシートのこと、ゆりこちゃんの言う通り。私は乗ってる方だから安心しきって、全部ゆりこちゃんに押し付けちゃってたね。
はっきり伝えてくれてありがとう!今後は提案してくれた通りにちゃんと前もってお願いするし、そもそも園バスに遅れないように親子でもっと努力するよ」
画面が滲んで見えました。 私のモヤモヤは、るみさんにもちゃんと伝わった。彼女は、ただ「当たり前」に流されていただけだったんです。

