異物誤飲の前兆や初期症状について
異物誤飲は偶発的な事故から起きることが多いので、前兆といえるものは特にありません。
原因となる誤飲事故は幼児で特に発生しやすいため、幼児のいる環境では、周囲の大人が十分に気を配る必要があります。
異物誤飲の初期症状は「喉の詰まり感」や「腹痛」などですが、初期には何も症状が見られないケースも多いとされます。飲み込んだ異物によって、初期症状がなくても危険とされるものも数多くあるため、症状の有無だけで危険度は判断できません。
また、異物が気道に入り「誤嚥」となった場合は、むせ込み、呼吸困難、発語不能、窒息によるチアノーゼなどの初期症状が見られることがあります。誤嚥では窒息により命を落とす可能性が高まるため、一秒でも早い処置、窒息改善が必要です。
具体的には、患者をうつぶせにして背中をたたく「背部叩打法」や、患者の後方から腹部を圧迫する「腹部突き上げ法」を行って気道閉塞(窒息)を解除します。窒息が改善すれば気道を確保した状態で(もしくは心肺停止であれば心肺蘇生を行いながら)救急車を待ちます。また、腹部突き上げ法は、妊婦や乳児には行ってはいけません。
異物誤飲の検査・診断
異物誤飲の検査・診断では、画像検査、内視鏡検査、血液検査などが用いられます。異物の種類や場所、症状に応じて適切な検査が選択されます。
画像検査
異物が消化管内に滞留している場所や、異物の形状、消化管の状態などを確認するために、レントゲン検査やCT検査、超音波検査などが活用されます。何を飲み込んだかわからないようなケースでは、異物の種類の特定にも役立ちます。
内視鏡検査
異物周辺の状況を詳しく見ることができます。必要に応じて、内視鏡の映像を確認しながら、異物を取り出す治療にも対応できます。
血液検査
飲み込んだ異物が毒性を持つものであったり、内容物が溶け出すものであったりした場合、中毒症状のリスクがあります。血液検査では、そういった中毒症状の影響や、患者さんの全身状態を評価できます。

