髄芽腫の前兆や初期症状について
髄芽腫の主な症状は小脳の機能障害と、脳脊髄液の流れが妨げられることによる頭蓋内圧亢進症状です。初期症状は比較的緩やかに現れることが多いですが、進行すると急速に悪化する危険があります。
小脳の機能障害
一般的な初期症状は歩行時や立っているときのふらつきです。腫瘍が小脳に発生するため、バランス感覚や協調運動に影響が出ることで生じます。
頭蓋内圧亢進症状
頭蓋内圧亢進症状として多いのは頭痛や嘔吐です。これらの症状は風邪と区別しにくい場合もありますが、通常の治療で改善しない場合や繰り返し現れる場合は注意しなければなりません。
また、眼振(がんしん)という目の小刻みな動きや異常な眠気、意識レベルの低下なども認められることがあります。
各頭蓋骨の縫合線がまだ閉じていない乳幼児の場合、頭蓋内圧亢進に対して頭が拡がるため、これらの症状に加えて頭囲が急に大きくなったり、頭の形が変化したりする場合があります。
髄芽腫の検査・診断
髄芽腫は症状の観察をはじめ、画像検査や脳脊髄液検査、病理検査などの結果を組み合わせて診断します。
画像検査
画像検査ではCT検査やMRI検査によって腫瘍の位置や大きさなどを調べます。転移が疑わしい場合は脳以外の部分に対しても画像検査を実施し、ほかの部位への転移についても調べます。
脳脊髄液検査
脳脊髄液検査は背中に針を刺して脳脊髄液を採取し、腫瘍細胞の有無を調べる検査です。腫瘍が脳脊髄液を通じて他の場所に広がっているか確認するためにおこないます。
病理診断
手術によって摘出した腫瘍の一部を顕微鏡で調べ、髄芽腫であることを確定します。髄芽腫は分類によって治療内容が異なるため、適切な治療計画を立てる上でも欠かせません。

