急性骨髄性白血病の予後は、患者さんの年齢や治療への反応に大きく依存し、早期の診断と適切な治療が鍵となります。
本記事では急性骨髄性白血病について以下の点を中心にご紹介します。
・急性骨髄性白血病について
・急性骨髄性白血病の治療法とは?
・急性骨髄性白血病の予後について
急性骨髄性白血病について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

監修医師:
山本 佳奈(ナビタスクリニック)
滋賀医科大学医学部卒業 / 南相馬市立総合病院や常磐病院(福島)を経て、ナビタスクリニック所属/ 専門は一般内科
急性骨髄性白血病とは
急性骨髄性白血病(AML)とは、骨髄内で発生する血液のがんの一種です。この病気は、骨髄で正常に分化すべき前骨髄球が異常を来し、がん細胞へと変化することにより引き起こされます。これらの異常細胞は成熟せず、無秩序に増殖を続け、健康な血液細胞の生成を妨げます。その結果、骨髄内が悪性の白血病細胞で占められ、体内の免疫機能に重大な影響を与えることになります。
急性骨髄性白血病には多くのタイプがあり、それぞれ異なる遺伝的変異によって特徴づけられます。
遺伝子異常は、病気の進行様式や治療反応にも影響を及ぼすため、診断時には遺伝的分析が重要です。
急性骨髄性白血病は、年齢を問わず発症する可能性があり、幼少期に発症(小児白血病の25%程度を占める)することも少なくありません。ただし、成人において発症率が高まる傾向にあり、高齢者に多く見られる病気でもあります。
また、過去に放射線療法や化学療法を受けたことがある患者さんは、二次性として急性骨髄性白血病を発症するリスクが高まります。
急性骨髄性白血病の症状
急性骨髄性白血病の患者さんは、異常な血液細胞の増加により、さまざまな症状が現れます。
骨髄内での白血病細胞の過剰な増殖は、正常な血液細胞の生成を妨げ、その結果として以下のような健康問題が引き起こされます。
【貧血症状】
正常な赤血球が減少することで、慢性的な疲労感や息切れ、心拍の増加が生じます。
日常活動時にも容易に疲れやすくなり、顔面蒼白などを示すこともあります。
【出血関連の症状】
血小板の減少により、体内の止血機能が低下します。
鼻血、歯肉出血、紫斑(皮膚に小さな出血点が現れる)などを引き起こすことがあり、日常の軽い衝撃であっても出血しやすくなるため、注意が必要です。
【感染症のリスク増加】
白血球の機能不全により、細菌やウイルスの感染に弱くなります。
反復する発熱や、治りにくい感染症を繰り返すようになります。
さらに、白血病細胞の浸潤が他の臓器にも影響を及ぼすことがあります。
【腹部の腫れや痛み】
脾臓や肝臓への白血病細胞の浸潤は、これらの臓器の腫大を引き起こし、腹部の不快感や食欲不振の原因となることがあります。
【骨や関節の痛み】
骨髄や骨膜への白血病細胞の影響で、骨痛や関節痛が生じることもあります。
【神経系の症状】
髄膜浸潤によって引き起こされる頭痛や視覚障害、場合によっては精神状態の変化など、中枢神経系に関連する症状が現れることがあります。
これらの症状は急性骨髄性白血病の進行とともに急速に悪化する傾向にあるため、早期の発見と治療が重要です。

