総肺静脈還流異常症の前兆や初期症状について
総肺静脈還流異常症の症状は、肺静脈の狭窄がある場合とない場合で出現する症状や重症度が異なります。
肺静脈に狭窄がある場合、出生直後あるいは生後間もない時期からチアノーゼと呼吸困難が顕著に認められます。
また、呼吸が浅く速くなる「多呼吸」の状態となり、呼吸自体が難しい状態となるため早急な治療が求められます。
肺静脈の狭窄をともなわない場合、哺乳力の低下や体重の増加不良、頻脈などの症状が生後数カ月頃から徐々に現れる傾向があります。
総肺静脈還流異常症の検査・診断
総肺静脈還流異常症は症状の確認をはじめ、心臓超音波検査(心エコー)やCT検査、MRI検査などの画像検査、心電図検査などの結果によって診断します。
心臓超音波検査では右心系の著明な拡大や肺静脈が左心房以外に流れ込んでいる様子、肺静脈が合流する場所の位置などを観察します。
CT検査、MRI検査などでは、肺静脈狭窄がない場合は肺の血管影が目立ち、心臓が大きく見えます。一方、肺静脈狭窄がある場合は、肺全体が曇りガラスのように白く映り、症状の悪化にともなって心臓の輪郭が不明瞭になります。

