うつ病は「寝すぎ」でもリスクを高める? 理想の睡眠時間・見逃せない3つの前兆を医師が解説

うつ病は「寝すぎ」でもリスクを高める? 理想の睡眠時間・見逃せない3つの前兆を医師が解説

「長く寝ればいい」は誤解。専門医が教える睡眠時間との向き合い方

編集部

四川農業大学の研究員らが発表した内容への受け止めを教えてください。

伊藤先生

今回の研究は、睡眠時間とうつ病との関係を「平日」と「週末」に分けて分析している点が非常に興味深いと感じました。これまで睡眠とうつ病の関連については、睡眠不足のリスクが注目されることが多かった一方で、睡眠過剰については十分に意識されていない側面もありました。

本研究では、睡眠時間とうつ病の有病率にU字型の関係が認められ、短すぎる睡眠だけでなく、長すぎる睡眠もうつ病リスクの上昇と関連していることが示されています。さらに、平日と週末で最適とされる睡眠時間に差がある点は、現代人の生活リズムを考えるうえで示唆に富む結果だと思います。

ただし、本研究は横断研究であるため、睡眠時間がうつ病の原因なのか、あるいはうつ病の症状として睡眠時間が変化しているのかについては慎重に解釈する必要があります。その点を踏まえたうえでも、日常診療や生活指導において「睡眠時間が極端に短い・長い状態が続いていないか」を確認する重要性を改めて示した研究だと受け止めています。

編集部まとめ

この研究により、睡眠時間とうつ病には深い関連があることが明らかになりました。睡眠不足だけでなく寝すぎもうつ病のリスクを高める可能性があるとされています。うつ病は日本人にとって身近な病気であり、適切な治療で改善が期待できます。日々の生活では、平日も週末も極端に短い睡眠や長すぎる睡眠を避け、7〜8時間程度の質の良い睡眠を心がけることが、メンタルヘルスの維持に役立つポイントといえるでしょう。

配信元: Medical DOC

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