3.ニオイ環境
猫は視覚よりも嗅覚を頼りに生活しています。したがって、猫にとってニオイは「安心できる場所や存在を把握するための地図」です。猫は、ニオイが急に変わったり、いつものニオイが失われたりすると、強い不安やストレスを感じてしまいます。
たとえば、帰宅後の飼い主さんや入浴後に体をこすりつけてくるのは、普段の飼い主さんのニオイと異なる香りがするから。たとえ人間にとっては「よい香り」でも、猫にとっては「嫌なニオイ」「不慣れなニオイ」なので、落ち着かない場合もあります。
猫は変化を苦手とする動物ですが、飼い主さんや部屋のニオイが変化するのも得意ではありません。急に洗剤や柔軟剤を変えた日は、不安な気持ちで過ごす猫もいるかもしれません。
自分の体や身の回りのものを含め、できるだけお部屋の中でニオイは一定になるようにし、「ここは安全」「この人は家族」と落ち着けるような環境をつくってあげましょう。
4.高い場所へのこだわり
冷蔵庫やカーテンレールの上に乗る愛猫に「乗らないで欲しい」と感じたことはありますか?飼い主さんにとって喜ばしくない行動でも、猫は行動範囲を制限されると、不安やストレスが高まりやすくなります。
しかも、猫にとって高い場所は「逃げ場」であり「安心できる基地」のようなもの。周囲を見下ろせる位置にいることで、危険がないかを確認し、安心して過ごすことができるのです。
これも野生時代の猫の本能にさかのぼります。外で暮らしていた頃の猫にとって高所は、外敵から身を守るための重要な場所でした。その名残から、現代の室内飼いの猫でも「上から見渡せる場所」があることで、落ち着いたり、同居猫と距離を調節したりできるのです。
「危ないから」や「ほこりで汚いから」と、完全に登れない環境にするのではなく、掃除やメンテナンスで、安全に上れる高所を用意することが、猫の安心感を守るポイントといえるでしょう。

