きゅうりに栄養がないのは本当?

きゅうりは水分が約95%を占めるため、「栄養が少ない野菜」というイメージをもたれることがあります。しかし、カリウムやビタミンC、ビタミンK、食物繊維、銅などの微量ミネラルを含んでおり、決して栄養がまったくないわけではありません。
含有量は多くはないものの、これらの栄養素は体内の電解質バランスの維持や抗酸化作用、血液凝固や骨の健康に関与するなど、さまざまな生理機能に関わっています。きゅうり単体で特定の効果を期待する食品ではありませんが、他の野菜と組み合わせながら取り入れることで、食事全体の栄養バランスを整える一助となります。
きゅうりに含まれる栄養素

栄養素 主な働き・特徴
カリウム 浸透圧の調整、ナトリウムの排出促進(100g当たり約200mg)
ビタミンC コラーゲンの生成、抗酸化作用
ビタミンK 血液凝固作用、骨を強くする
食物繊維 不溶性食物繊維が腸の蠕動運動を促し、便秘を解消
葉酸・銅 赤血球の形成、体内酵素のサポート、神経の安定
カリウム
きゅうりには100g当たり約200mgのカリウムが含まれています。カリウムは体内のナトリウムとバランスを取りながら、細胞内外の浸透圧を調整する重要なミネラルです。ナトリウムの排出を促す作用があるため、食塩の摂り過ぎが気になる方の食生活に役立つ栄養素とされています。また、体内の電解質バランスの維持にも関与しています。
ビタミンC
ビタミンCは、水溶性ビタミンのひとつで、皮膚や血管、軟骨などを構成するコラーゲンの生成に関与する栄養素です。また、抗酸化作用をもち、体内の細胞を酸化ストレスから守る働きがあります。不足すると、倦怠感や歯ぐきからの出血などの症状があらわれることがあります。ビタミンCは体内で合成できないため、野菜や果物などの食品から日常的に摂取することが大切です。
ビタミンK
脂溶性のビタミンで、血液凝固作用やカルシウムをサポートする働きがあり、また、骨を強くするのには欠かせない栄養素といわれています。腸内の細菌からも生成されるため通常の食生活をしていれば不足することはほとんどないと考えられていますが、骨粗しょう症予防のためにもしっかり摂りたい栄養素のひとつです。
食物繊維
きゅうりには不溶性食物繊維が含まれています。不溶性食物繊維は、水分を含んで便のかさを増やし、腸の蠕動運動を促す働きがあり、便秘を解消する効果があります。
葉酸・銅
葉酸や微量ミネラル等の銅は、赤血球の形成を助けたり、体内酵素の働きをサポートし様々なホルモンの活性化を促します。また、骨の形成を助ける働きや神経伝達物質の産生などに関与し、神経を安定させる働きなど微量ながら体内のあらゆる代謝や活性化に関与しています。

