フリージャーナリストの選挙ウォッチャーちだいさん(本名・石渡智大)によるX上の投稿が名誉毀損にあたるとして、弁護士の福永活也さんが損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は請求を棄却した。
ちだいさんと代理人の石森雄一郎弁護士が2月20日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開いて明らかにした。判決は2月6日付。
●東京地裁は真実性を認定した
判決文によると、ちだいさんは昨年4月、福永さんらから訴えられた裁判をめぐり「このクソスラップ裁判」「くだらないスラップ裁判を仕掛けてきて」などとXに投稿した。
福永さんは、こうした表現は、弁護士でありながら事実的にも法律的にも根拠のない裁判を行う人物であるとの事実を摘示するもので、名誉毀損にあたると主張していた。
東京地裁の餘多分宏聡裁判長は、ちだいさんの投稿の内容は「弁護士の福永さんが、本人あるいは訴訟代理人として、事実的、法律的根拠を欠き勝訴の可能性が低い訴訟を、相手に負担を強いる等の目的により提起していると解され、これは事実の摘示にあたり」として、福永さんの社会的評価を低下させるとした。
一方で、福永さんが、自身に批判的な弁護士に対して多くの訴訟を提起して棄却された経験があることや、これらを面白がっておこなっていたとの動画での発言、そして、ちだいさんを相手に多数の名誉毀損訴訟の受任を宣伝していることなどを踏まえて、表現の真実性を認めた。
訴訟で問題にされたほかの記載内容についても、違法性が阻却されるとした。
●ちだいさんは4件の裁判を起こされている
ちだいさんによると、福永さんから訴えられた名誉毀損の訴訟は計4件あるという。
2月9日の別の東京地裁判決も、ちだいさんのnote投稿における名誉毀損をめぐって福永さんの請求を棄却した。

