フレームの向こうへの憧憬『クロナダル』/テレビお久しぶり#192

フレームの向こうへの憧憬『クロナダル』/テレビお久しぶり#192

「テレビお久しぶり」
「テレビお久しぶり」 / (C)犬のかがやき

長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は『クロナダル』(テレビ朝日)をチョイス。

■フレームの向こうへの憧憬『クロナダル』

クロちゃんとナダルによる、“人間の業を煮詰めたような”番組、『クロナダル』。今回はイニシャルゴシップクイズ第2弾ということで、イニシャルでゴシップトークをし、伏せられたその名前を当てるというゲスい企画に興じる。ゲストはさらば青春の光、モグライダー・芝大輔、そしてきっと君はくるさ・カルビ。はたして、どのようなゴシップが飛び出るのだろうか?

ゴシップが大好きな私としては、非常に興味深い番組だった。第1弾も見たかったよ。番組内で出たゴシップはこちらでも容易に特定できるようなものばかりだが、「真のゴシップとは、私のような平民がうかがい知れるようなものでは到底ないのでございましょう」というような敗北感をあえて見出し、楽しむのが生粋のミーハー。少なくとも私はそうだ。ああ、もっとゴシップを知りたい。誰と誰が付き合って誰と誰が共演NG、誰が性格良くて誰がクソ野郎、芸能界というプレパラートを覗くのがどれだけ楽しいか!

私はゴシップが病的に好きすぎて、誰と誰が不倫したとか全部覚えているし、もはや「ゴシップを提供する側」の目線に立って、週刊誌に撮られない状態で不倫をするのはもったいないとすら考えている。今の私がニューオータニに出入りするのを、誰がスクープするのか?誰もしない。大勢のパパラッチがカメラを向けてくれるのならば喜んで秘密を撮られよう(自分についての憶測で世間が盛り上がっている状態は、どれほど心地が良いだろう)と意気込んでいるが、そうでないうちは、ひっそり大人しくしていよう……。

いい大人が、なんて軽薄なミーハーだろう。自分でもそう思う。いつからこんなゲスになった?しかし、人生のモチベーションがこれしかないのだ。芸能界という光も闇もまぜこぜにした灰色の湖。ここに加わるなり、ちょっと首を突っ込むなりしたい。モナリザと知り合いたいのと同じ。誰もがフレーム越しにしか知らない存在を肉眼で直接見たいし、さらにはこちらを認知してほしい。ゴシップだってそうだ。MEGUMIとくるまの熱愛は、モナリザとキュクロープスの熱愛。フレームの向こうで、次元の違うコミュニケーションがおこなわれている!ソレに強くあこがれるのだ。

■文/城戸

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