「ヒ素中毒」のセルフチェックを医師に聞く 身近な水や食品、仕事環境に潜む3つのリスクとは

「ヒ素中毒」のセルフチェックを医師に聞く 身近な水や食品、仕事環境に潜む3つのリスクとは

ヒ素中毒の治療

ヒ素中毒の治療は、急性ヒ素中毒と慢性ヒ素中毒それぞれで異なります。

急性ヒ素中毒の治療

急性ヒ素中毒の治療では、救命処置が優先されます。具体的には、呼吸困難や低酸素状態を改善するための酸素投与、意識障害時の気管挿管や人工呼吸管理、低血圧やショック状態の改善を目的とした輸液などの処置がとられます。

救命できた場合は、胃洗浄、活性炭投与、キレート剤投与などによって、ヒ素の体外排出が試みられます。また、その他の症状に応じた治療もおこなわれます。

慢性ヒ素中毒の治療

現在のところ、慢性ヒ素中毒に対する根本的な治療法はありません。
したがって、慢性ヒ素中毒の治療では、患者さんの状態や各症状に合わせた対症療法が主におこなわれます。

また、慢性ヒ素中毒において治療と並んで重要とされるのが「汚染源の特定」です。
どこで発生したヒ素が、どのように患者さんの体内に入ったのかをできるだけ詳しく調査し、可能であれば汚染源そのものを除去するか、あるいは患者さんの生活を汚染源から遠ざけて、新たなヒ素を患者さんの体内に蓄積させないことが重要になります。

ヒ素中毒になりやすい人・予防の方法

ヒ素中毒はヒ素の摂取で生じるため、一定量のヒ素を摂取してしまった場合は、誰にでも発症する可能性があります。
特にヒ素を含む農薬や殺虫剤を取り扱う人や、半導体工場や医薬品製造などでヒ素化合物を取り扱う人は、ヒ素中毒のリスクが高いと言えます。ヒ素に対して正しい知識を持ち、薬品類を慎重に取り扱うことがヒ素中毒の予防につながります。

また、海外などのヒ素汚染が確認されている地域を訪れる場合は、汚染された食品や飲料水を口にしないよう注意が必要です。


関連する病気

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参考文献

国立環境研究所「環境中のヒ素と毒性」

農林水産省|食品中のヒ素に関する基礎情報

環境白書 慢性ヒ素中毒症

配信元: Medical DOC

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