黒柳徹子さんが「とっても可愛いわね」と褒めてくれたワンピース、「さしあげましょうか?」と言ってみたら…|清水ミチコ

黒柳徹子さんが「とっても可愛いわね」と褒めてくれたワンピース、「さしあげましょうか?」と言ってみたら…|清水ミチコ

清水ミチコさんの「朝日新聞」連載エッセイ「まぁいいさ」(金曜日夕刊・月1回)をまとめた文庫本『時をかける情緒 まぁいいさ』が発売になりました。平成から令和へ、自由自在にかけめぐる清水さんの情緒の味わいを、少しだけお裾分けします。

大人になった徹子さん

久々に「徹子の部屋」に出ました。「部屋」なので、正確には出るというよりは、入る、ですね。「徹子の部屋」に入りました。ただ、スタッフさんから聞けば、私はもう17回目の出演なのだそうで、知らず知らず入りびたってなかなか出ていかない、長居する客になっていたようでした。

しばらくぶりにお会いする黒柳徹子さんは相変わらず、すこぶる可愛かったです。可愛いというか、いつもどこか子供みたいに無邪気なんですよね。天真爛漫 まんなイメージがあります。いつかは私の着ていた服をごらんになり、「あらー、それいいわね! どこで買ったの?」とおっしゃるので、冗談で「あげましょうか?」と言うと、なんと「えっ? いいの? わあ~い!」と、パッと表情が明るくなり、喜んで受け取ってくださるではありませんか。なんと素直な。

だいたい昔から、一流芸能人の側から、モノマネタレントに歌などのイメージの洋服や着物をさしあげる、という話だったら何度か聞いたことがありますが、モノマネしてる方から、ご本人にお古をさしあげる、なんて話は聞いたことがありません。さすが無邪気日本一。簡単に歴史をぬりかえました。しかも、そのあとで出演した「徹子の部屋」では、さしあげたその一着を、チャーミングにリメイクしてお召しくださってて、ものすごく光栄で嬉しかったです。

今回の私は、それからまた十数年たってからの出演でしたが、CM中に徹子さんが「あら! あなたの今日のワンピース、とっても可愛いわね!」とおっしゃったので、また私が「さしあげましょうか?」と言ってみると、今回はちょっと考えてから、「ううん。そうね。でもいいわ。だって、悪いから」とゆっくり低いトーンでおっしゃったので、「わあ~、大人になったんだね~」と、冷やかしました。そしてその会話を聞いてたスタッフたちが笑いました。

それなのに黒柳さんは「うん、そう。私ね、ガマンするの。悪いからね」と、遠慮なさったことや、大人と言われたことに(まんざらじゃない)という笑顔でうなずいていらしたのが、ますます可愛かったです。

いつかまた受け取ってもらえる時が来るよう、ステキな服を見つけてみるつもりでま、お古だけどね!

配信元: 幻冬舎plus

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