小腸がんの進行速度
小腸がんの進行速度は、その腫瘍の種類によって異なる場合があります。小腸腺がんは進行が比較的速い傾向のあるがんです。小腸の腺がんの場合、症状が出る頃にはかなり進行していることが多く、診断時に約半数の患者さんで周囲の臓器やリンパ節への転移がすでに認められたとの報告もあります。腺がんは悪性度が高く増殖も速いため、早期発見ができないと短期間で進行してしまうことがあり、注意が必要です。小腸がんは早期発見・早期治療が非常に重要ながんです。上述したような初期症状を手がかりにできるだけ早い段階で見つけることが、その後の予後を大きく左右します。
小腸がんを発症しやすい年齢層
小腸がんの好発年齢(発症しやすい年齢)は50~60歳代と言われています。中高年以降に多く、若年者に生じるケースはかなり稀です。実際、小腸悪性腫瘍全体で20歳代以下の患者は全体の2~3%程度との報告もあり、若年での発症は極めてまれであることがわかります。加齢とともに細胞の修復・再生能力が落ち、長年積み重なったダメージが顕在化してがん発生につながることがあります。その結果、50代以降で小腸がんが見られるようになり、60~70代が発症のピークです。ただし、遺伝性の素因がある方や、クローン病のように若年発症する持病を持つ方では、40代以前でも小腸がんが発生する可能性があります。そのようなハイリスクの方は年齢に関係なく定期的な検査が推奨されます。

