軽やかな演技が光るあの役者
オーディションで主役に選ばれた18歳の新星・望月春希の演技力は非常に高く、スター誕生の瞬間に立ち会えたような高揚感を与えてくれる。また、色気封印で独自の存在感を放った斎藤など、存在感を放つキャスト陣の中で、愛の交際相手だったタクヤを演じた吉村界人にも触れたい。
タクヤは根は良い人そうではあるが、どこか軽率だ。2022年公開の映画『神は見返りを求める』では、責任感が抜け落ちているような人気YouTuber・チョレイを演じる。2025年11月から放送されたドラマ『ひらやすみ』(NHK総合)では、嘘つきで、あまりにノリが軽い主人公・ヒロト(岡山天音)の友人・ヒデキ役として、「鼻につくけど、こんな友達がほしい」と思わせていた。本作でも出番自体は少なくないが、作品の陰の空気を緩和させる役割を見せ、タクヤが映るたびに安心感を覚えた。
セクシャルマイノリティの人たちのことを考える想像力を養い、それでいてエンタメとしてもハイクオリティな本作。ぜひ見てみてはいかがだろうか。
<文/望月悠木>
【望月悠木】
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki

