メディカルドック監修医が認知症の種類などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「認知症の検査方法」はご存知ですか?医師が質問する項目も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
上田 雅道(あたまと内科のうえだクリニック)
福島県立医科大学医学部卒業。名古屋掖済会病院脳神経内科、豊橋市民病院脳神経内科、名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学、中部ろうさい病院神経内科医長を経て、あたまと内科のうえだクリニック院長に。医学博士。日本神経学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医、愛知県難病指定医、麻薬施用者免許、日本頭痛学会会員、日本認知症学会会員。
「認知症」とは?
認知症とは、記憶力、判断力、言語能力などの認知機能が脳の障害や全身の疾患によって低下し、日常生活に支障が出る状態です。
認知症の種類
アルツハイマー型認知症
認知症の中で60%から70%がアルツハイマー型認知症であり、もっとも多くなっています。
新しいことを覚えられない、同じことを何度も聞き返すといった記憶力の低下が目立ち、日付や時間の認識ができなくなったり、買い物や食事の準備で失敗するようなことがみられます。
これらの症状はゆっくりと進行していきます。
血管性認知症
血管性認知症はアルツハイマー型認知症についで多い認知症です。脳卒中が原因で認知機能が低下して起こります。
アルツハイマー型認知症に比べて記憶力の障害は少なく、買い物や料理など目的のある行動をする遂行機能の障害が目立ちます。
まだら認知といって、ある分野のことはしっかりとできるのに他のことはさっぱりできなかったり理解できないといった症状も血管性認知症の特徴のひとつです。
脳卒中が起こると急に認知機能が悪化したり、脳卒中が再発するたびに段階的に認知機能が悪化していきます。
レビー小体型認知症
アルツハイマー型認知症、血管性認知症についで多い認知症です。認知機能の低下に加えて、幻覚(人、小動物、虫など)やパーキンソン症状が特徴的です。
認知機能は低下していてもその程度が変動することもあります。
前頭側頭型認知症
前頭側頭型認知症は初期には記憶力の障害は目立ちませんが、自己中心的な人格変化と反社会的な言動が特徴的です。
行動に抑制がなくなり、信号無視や万引きなどを繰り返したり、その場にそぐわない発言をしたりします。
感情のコントロールができなくなり、社会生活や人間関係に問題が生じやすくなります。
病識が欠けており、病院を受診すること自体がむつかしく、受診したとしても診察や検査には非協力的な態度をとってしまうことが多いです。

