
あらゆる“理想の上司ランキング”の顔ぶれとして常連の天海祐希。今から20年前に放送されたドラマ「トップキャスター」(2006年放送、フジテレビ系)は、主演の天海が“スクープ命”のニュースキャスター役を演じ、報道機関で働く集団の上司的な存在として光り輝く作品だ。現在、FOD・TVerで見ることができる本作は、矢田亜希子、玉木宏、谷原章介、松下奈緒、松田翔太、生瀬勝久、児玉清ら、個性あふれるキャストも大集結。“伝説のキャスター”と呼ばれる椿木春香(天海)が帰国してくる第1話を紹介する。 (以下、ネタバレが含まれます)
■メインキャスターとアシスタントの二人三脚を描く
「トップキャスター」は、春香がスクープ主義のニュースキャスターを務め、さらに“報道素人”のお天気キャスター・飛鳥望美(矢田)が春香のアシスタントとなり、正反対の価値観を持つふたりの奇妙な二人三脚を描いていく。仕事に恋にアツく燃える職場の面々と共に、ひとつのニュース番組を舞台にした明るく華やかなライトコメディー。女性のリアルな生きざまを、華やかで温かい独自のタッチで紡いでゆく。
■春香を最初から歓迎する者はおらず…
第1話、ニューヨークから日本へ向かう飛行機の客席で春香が目を覚ます。帰国した春香をCNBテレビの報道局長、柴田(児玉)が出迎える。その頃、CNBテレビの報道局スタッフルームには新番組「ニュースDEゴー!」の打ち合わせが行われようとしていた。石場プロデューサー(生瀬)、蟹原ディレクター(玉木)、サブキャスターの芽衣(松下)、伊賀(松田)、令子(須藤理彩)、角高(矢島健一)らが集まる中、肝心のメインキャスターが現れない。
そんな中、放送中のニュース番組でお天気キャスターの望美が大失態。実は、彼女も新番組スタッフの一人。望美の失態を、柴田と乗る車のテレビで見ていた春香は、思わず噴き出していた。その望美がスタッフルームに行くと、石場がメインキャスターは春香だとスタッフに明かす。すると、一同から大ブーイングが起きる。
■軟派な番組タイトルを春香はその場で変更
場の状況が飲み込めずにいる望美に、スタッフたちは春香がかつてCNBで“伝説のキャスター”と呼ばれた仕事主義の女で、スクープを獲るためには手段を選ばなかったことを教える。そして、春香の番組は打ち切られていた。その春香がなぜ?今更?一同が戦々恐々と待ち受ける中、スタジオでは春香がセットの様子を見ていた。
そして、春香は石場が考えた「ニュースDEゴー!」を企画、タイトルごとばっさりと切り捨て、スクープ獲得を目指す「ザ・ニュース」を立ち上げると宣言。呆然とする一同を尻目に、春香は、ぽかんとしている望美に向かって、自分のアシスタントになるよう指示。アシスタントとしての第一歩は、自分と24時間行動を共にすることだと春香は望美に命じる。
■社内でバッタリ会った雅人に春香が突然ビンタ!
しぶしぶながらも春香のマンションに引っ越してきた望美は、与えられた部屋がウォークインクローゼットで絶望する。会社に向かいながら、アシスタントから外してもらおうと春香に掛け合う望美だが、春香は全く相手にしない。そんな2人は、局のエレベーターで取締役の雅人(谷原)と一緒になる。春香と雅人は顔見知りの様子。そればかりか、春香はライバル心むき出しで、いきなり雅人の頬を張った。またしても、望美には訳がわからず、春香と雅人の関係を不思議がる。
第1話は、颯爽と現れた春香の圧倒的主役感と堂々とした態度、それにただただ驚いている周囲という構図が笑えるほどよくマッチしていた。春香がなぜスクープにこだわるのかという部分や、「椿木さんみたいになりたくありません!」とジタバタしている望美がこれから成長していくのであろうことも楽しみになる初回である。春香がいきなりビンタをした雅人との恋愛事情も気になるし、なによりキャスト陣の一体感ある雰囲気がとても良い作品だ。

