「警察です」にだまされない…本物そっくりの“ニセ警察官”見破る3つのポイント【元刑事が伝授】

「警察です」にだまされない…本物そっくりの“ニセ警察官”見破る3つのポイント【元刑事が伝授】

「日本は治安が良いから大丈夫」という誤解

 こうした事例を聞くと、「日本とは事情が違う」と感じる人もいるでしょう。日本社会は、警察や行政に対する信頼度が非常に高いことで知られています。これは本来、社会の安定を支える大きな強みです。

 しかしその一方で、「相手が本当に警察官なのかを疑ったり、確認したりする前に従ってしまう」という行動パターンも生みやすくなります。

「警察官なら大丈夫だろう」

「まさか偽物だとは思わなかった」

 だからこそ、本物と見分けがつかない制服が流通した場合、日本では、より簡単に犯罪被害者となってしまう可能性があります。実際に、日本国内の特殊詐欺を見ても、「警察官を名乗る」という手口は後を絶ちません。

 犯人は、怒鳴ったり、脅したりしなくても、警察官らしい言葉遣い、警察官らしい態度を取るだけで、相手を従わせてしまいます。そこに制服が加われば、心理的な抵抗はさらに下がってしまいます。

自宅に警察官を名乗る人物が来たときの3つの確認ポイント

 では、実際に自宅に警察官を名乗る人物が訪ねてきた場合、どのように考え、行動すればよいのでしょうか。具体的な確認手順は次の通りです。

【自宅に警察官を名乗る人物が来たときに確認すべきポイント】
(1)所属、氏名、職員番号を確認する

警察官には、一人一人固有の職員番号があります。これは警察組織の中で厳格に管理されている番号です。所属、氏名、職員番号を、落ち着いて確認しましょう。

(2)官用名刺を受け取る
警察官は、官用名刺を常時携帯しています。警察手帳の中に常備しておくことは規則でもあります。名刺を求めることは、失礼でも非常識でもありません。

(3)自分で調べた番号で在籍確認を行う
あらかじめ、自宅を管轄する警察署の代表電話番号をスマホなどに登録しておくと安心です。名刺や職員番号をもとに、必ず自分で調べた番号に電話をかけて確認してください。

 また、相手から次のような反応があった場合は、注意が必要です。迷わず110番通報をしてください。

【要注意ポイント】
・在籍確認を嫌がる
・「管轄外」や「守秘義務」を理由に確認を避けさせる
・特定の電話番号を指定してかけさせようとする

 重要なのは、相手が示す番号を使わないことです。本物の警察官であれば、在籍確認を嫌がる理由はありません。むしろ、確認を促すことすらあります。

 警察官に在籍確認を行うことは、無礼な行為ではありません。それは、自分や家族を守るために当然に行ってよい行動です。そして、確認されるのが当たり前の社会であることが、ニセ警察官にとっては最大の抑止力になります。

 警察官の制服が長い年月をかけて築いてきた信頼を、犯罪に悪用させないために、「もしも」のための知識として、ぜひ心に留めておいてください。

配信元: オトナンサー

提供元

オトナンサー

「オトナンサー」は「ライフ」「漫画」「エンタメ」の3カテゴリーで、暮らしに話題と気づきをお届けするウェブメディアです。Yahoo!ニュース配信中!