事例1:年末年始の旅行で“空気”が変わった
37歳の由美さん(仮名)は、職場の後輩でもある32歳の翔太さん(仮名)と付き合い始めて2年たちます。ただ、結婚の話になると彼が黙り込むのが悩みでした。
年末年始に温泉旅行へ行ったときのこと。夜、露天風呂の帰り道に由美さんがこう言ったそうです。
「私ね、せかしたいわけじゃない。でも“いつか”って言葉だけで待つのは、しんどい」
すると翔太さんが初めて本音を出しました。
「俺、結婚って“男が引っ張るもの”だと思い込んでた。だから準備できてない自分が恥ずかしくて、黙ってた」
由美さんはそのことで私の元に相談に訪れました。
私と話しているうちに、由美さんは年齢ではなく“役割の思い込み”がブレーキになっていると気付きます。私に相談後、翔太さんと2人で家計の見通しや働き方、親への伝え方を紙に書き出し、「男が引っ張る」から「2人で段取り」へと動き方を変えました。
その結果、春に両家あいさつからの入籍まで進みました。式は挙げていません。年下男性がどうこうではなく、価値観を言語化できたことが勝因です。
注意点:うまくいかないときはたいてい“年齢”ではなく別の要素が原因
■年下男性と結婚する際の落とし穴
年下男性との結婚が増えたとはいえ、落とし穴もあります。相談で多いのは次の4つの例です。
(1)親世代の反対と、外野ノイズ
「若いのにおばちゃんと結婚? もったいない」「子どもはできるの?」など、善意の顔をした圧が来ます。2人で“外野への返答案”を決めておくのが先です。
(2)収入差のモヤモヤ
女性が稼いでいると、男性側がプライドで崩れる場合も。逆に女性側が「私ばっかり背負っている」と疲弊する場合もあります。
(3)ライフイベントの温度差
出産や転職、親の介護など、時間軸の議題は避けるほどズレます。結論を出すのを急がなくてもいいので、「いつ」「何を」「どこまで」話すかの順番だけは合意しておきましょう。
(4)年上側が“上司”になってしまう
良かれと思って助言すると、彼が「評価されている感じがする」となえることがあります。年齢は武器にもなるけれど、序列にすると一気に毒になります。
