子どもがつないでくれた命を胸に、今を生きている
編集部
現在の体調や生活の様子を教えてください。
聖さん
週に1〜2回の通院をしながら自宅で療養しています。内服薬は1日約15錠、さらに治験薬も服用しています。2カ月に一度は検査のための入院が必要ですし、移植後は酸素濃度が低くなり、呼吸するのがつらい日もあります。免疫も非常に弱く、感染症に注意しながら生活しています。
編集部
医療従事者への想いがあれば聞かせてください。
聖さん
精神的にも身体的にも本当に過酷な治療の中、優しい言葉をかけてもらう瞬間が私の救いでした。だからこそ医療従事者の人には、心に寄り添った言葉がけが患者にとってどれほど力になるかを改めて理解してもらい、その行為自体を大切にしてもらいたいですね。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
聖さん
体の小さな変化を見逃さず、何か異変があったときは自分の感覚を信じて、病院でしっかり訴えてほしいです。私は当時、妊娠中だったこともあり、白血病の発見が遅れてしまいました。また、おなかの中で成長してくれていた大切な命も失いました。気持ちが追いつかないことがありますが、それでも子どもがつないでくれた命を胸に、臍帯血を提供してくださった親子に感謝しながら、今を生きています。振り返ると、どれだけ気を使っていても「もっとこうできたかも」と思うことはあります。でも過去には戻れません。自分自身を大切にすることが、病気から身を守る第一歩であると信じています。
編集後記
妊娠中の体調不良から白血病が判明した聖さん。診断、出産の選択、治療、そして移植を経て退院に至るまでの壮絶な体験を語ってくれました。聖さんの話から、小さな変化を見逃さず、自分の感覚を信じて病院でしっかり訴えることの大切さを痛感しました。命と真摯(しんし)に向き合った彼女の言葉には、私たちが自身の体とどう向き合うべきか、大切な示唆が詰まっています。
なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。
記事監修医師:
今村 英利(タイムルクリニック)
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。

