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「旬のものを押さえること」 国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんが教える“おうち薬膳”のポイント

「旬のものを押さえること」 国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんが教える“おうち薬膳”のポイント

「薬膳」のブームが来ていることを実感

クックパッドの「食トレンド予測2026」では「フュージョン薬膳」が選出されたが、2025年を振り返ると「薬膳」のブームが来ていることを齋藤さんも実感したという。

「“薬膳”というと、ちょっと難しそうとか特別な材料が必要そうといった先入観が生まれちゃうので、独立したての5~6年前くらいは、いかに薬膳というワードを使わずにお料理を提案するかを編集者さんと考えることが多かったんです。それが去年は企画にバーンと“薬膳”と謳わせていただくことが圧倒的に増えて、すごく風が変わったなと感じましたね」

この“薬膳ブーム”のきっかけの1つが、マンガを原作にしたNHKのドラマ『しあわせは食べて寝て待て』が人気を集めたことにあるのでは、という齋藤さん。

「あのドラマの放送が終わった辺りから、本屋さんの店頭にも薬膳コーナーができていたりしましたね。数年前には考えられなかったことなので、なんか夢のようだなと思いました」

そんな流れの中、2024年9月に発売した齋藤さんの著書『体はごはんでできている』も、年末に表紙をリニューアルしたとのこと。

「もともと帯に『野菜一つでかんたんおうち薬膳』と書いていたのですが、出版社の方も薬膳の風を感じて、『帯の言葉をもっと目立つデザインに変えませんか?』と提案してくれて、「薬膳の本」だというのが前面に出た新しいデザインになりました(笑)」

ひとり暮らしを始めて知った“料理の楽しさ”

齋藤さんの両親は飲食店を営んでいる。地元に根ざした小さなお店で、今年45年目を迎えようとしている。

「鉄板で作るお料理を主に提供していまして、今は大判焼きとたこ焼き、夏場は山盛りのかき氷を出しているんですが、昔は焼きそばとかお好み焼きとか、お食事も多くあったような小さなお店です」

お父さんはこだわりの料理人という感じで、家ではあまり料理はしない人だった。そのため、家庭の料理はすべてお母さんが作っていたという。

「母はすごく料理が好きで、何でもかんでも手作りを楽しんでやるという人なんです。今も季節の手仕事とかもすごく好きですし、お弁当のおかずとかも手作りにこだわって作ってくれていましたね」

お母さんは齋藤さんに料理ができる子になってほしかったようで、幼少期から夕食作りをよく手伝わされていたそう。

「料理はおいしいことも素晴らしいけれど、作っている時間もすごく楽しい。それも体験できるから料理ってお得なことだよ、いいことだよって、すごく刷り込まれて育ったので、今の自分は母の言っていたことが大きく影響しているなって思います」

ただ、両親の背中を幼い頃から見ていたし、アルバイトで厨房に立ったこともあったからこそ、「自分にはできない」と感じてしまい、お店を継ごうという考えにはならなかった。

「体力的にもすごくきついし、鉄板を扱うお店だったので、温度が下がるので厨房に冷房が厳禁なんです。夏場はもう灼熱だし、妹が自立するまでは週6営業とかで頑張っていたので大変そうでした。だから、料理は好きだけど、私は趣味で生きていこうかなって思っていました。そんな経緯もあって、まったく関係ないところで仕事をしようと思って、一度就職をしました」

最初はIT系の会社で営業職に就いた。同時に実家を離れ、ひとり暮らしも始まった。

「そうなったときに、なかなか平日は手作りのごはんを食べる余裕がなくて…。週末に手料理を食べることがすごく楽しいし、心豊かに感じたんです。それで、家庭料理は自分にとっても大事だし、心と体にもいいと感じて、仕事にしたいと思い始めたきっかけでしたね」

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