アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんが施設で暮らすようになってから4カ月が過ぎ、ワフウフさん姉妹はいろいろと思うところがありました。実は、看護師さんや訪問医の先生とやり合う前に、ケアマネさんにあーちゃんの洗濯物について相談したことがあったのですが、「対応します」と言われたまま結局対応されず……。今からこの調子だと、もっと状態が悪くなったときにちゃんと対応してくれるのか、ワフウフさんは心配になってしまいました。とはいえ、立場も違えば考え方や感じ方が違うのは当然です。もともと施設にあーちゃんのお世話を丸投げするつもりはないワフウフさん姉妹は、施設に過度な期待はせずに、あーちゃんが暮らしやすくなるよう、今後は自分たちで整えていこうと決意しました。
何度説明してもゼロに戻るのはきつい…
先日、新しい糖尿病専門の病院へあーちゃんを連れて行きました。施設からは徒歩20分ほどの場所にあり、暑い時期でなければ、いいお散歩になる距離感です。新しい先生は、これからの治療や薬についてとても丁寧に説明してくれた上に、血液検査も月に一度すると言ってくれて、ワフウフさん姉妹も安心しました。ちなみに、この日の昼食は出先で外食したのですが、いつもならあーちゃんが服用する薬を看護師さんが用意してくれるのに「今、忙しいから」という理由で対応してもらえず……。話し合いの日以来、露骨な態度が続いていて、あまりいい気持ちにはなれないワフウフさん姉妹でした。

あーちゃんは施設のことを病院だと思っていて、自分は入院中だという認識のようです。そのため、新しい糖尿病専門の病院へ行くと伝えると……。

ちょっと考えてから……。

施設を出るという理解になったようです。

最初はその言葉に衝撃を受けたのですが、「病院を変える=退院」と思っているなら、そう考えてしまうのも無理はないのかもしれません。

慌てて訂正しますが、記憶力とともに理解力も落ちている今のあーちゃんにはうまく伝わらず……。

会話は振り出しに戻ります。

理解できるまで、根気強く伝えようと頑張ってみますが……。

何度聞いても「初耳!」と言わんばかりに驚くあーちゃん。

そして、話の着地点は「施設を出る」になってしまいます。

先の見えないやりとりは、かなりしんどいです。

しかも、うれしそうに「あの部屋を出るのね」なんて言われると、やっぱり自宅に戻りたいのかな……と考えてしまって、それはそれで複雑な気持ちになります。
あーちゃんの中では、施設を病院だと思っており、自分はそこに入院中だと考えています。老人ホームだと正しく理解しているときもありますが、基本的には病院という認識のようです。そのため、訪問医の先生と話した後に新しい糖尿病の病院へ行くことに決めたことを伝えると「じゃあ、私、あの部屋を出るのね!」と言いました。この言葉に私は驚いてしまったのですが、「病院を変える=退院する」と考えればそう思っても仕方ないですね。
病院は変えるけれど、部屋を出るわけではないと慌てて説明しますが、私の言葉をしっかりと聞いた後に「じゃあ、私はあの部屋を出るってこと……?」と、繰り返すだけ……。近ごろは、記憶力だけではなく理解力もかなり落ちていて、一旦思い込んでしまうとそれを訂正するのがものすごく大変なのです。
何度説明しても理解してもらえず、話は振り出しに戻り、そして話の着地点は変わらず……。これがなかなかつらいです。そして、何度も「あの部屋を出るのね!」とうれしそうに言われると、やはり自宅に戻りたいのかな……と、あーちゃんの本音を垣間見た気がして、複雑な気持ちになってしまいました。
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何度同じ話をしても理解してもらえず、さらに忘れ去られてしまうとなると、誰のせいでもないとわかっていても、気が滅入りそうです。なるべくお互いにストレスがたまらないよう、言葉選びや表現を見つけられるといいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

