日本における犬の誘拐の扱いについて

日本ではあまりニュースに取り上げられませんが、日本でも犬の誘拐事件は増加傾向だと言われています。その目的は、転売・繁殖犬にする・自宅で飼う・虐待する・飼い主への嫌がらせ・謝礼金目的・放置(虐待)と勘違いして保護したなど、さまざまです。
ペット誘拐は、日本の法律では主に「窃盗罪」・「器物損壊罪」・「動物愛護管理法違反」に問われます。また逃げたペットを飼い主不明物として自分の物にした場合は「占有離脱物横領罪」に、誘拐の際に敷地内に侵入すれば「住居侵入罪」に、脅迫や暴行を伴って連れ去れば「強盗罪」に問われる可能性もあります。
ただし、実際には誘拐か脱走かの区別がつきづらく、警察に届け出てもすぐには対応してもらえないケースもありえます。まずは、飼い主さんが誘拐されやすい場所を意識し、日頃から誘拐防止策や愛犬を探すための手段を把握しておくことが大切だと言えます。
犬が誘拐されるかもしれない危険な場所

1.店先や公共施設の前
コンビニ、スーパーなどの店舗や公共施設の入り口付近には、車止めのポールなどが設置されています。そこにリードを結びつけ、犬を残したまま買い物やトイレ利用などで施設に入ってしまうことはないでしょうか?
「すぐに戻る」とか「中から様子が見える」などと思うかもしれませんが、犬の誘拐は短時間で行われることも多く、店内で気付いて駆けつけても間に合わないことも多いです。不特定多数の人が行き交うため、誰も犬が連れ去られているとは気付かないでしょう。
2.車内
駐車場に停めた自家用車の中に残すのなら、安全だと考えるかもしれません。しかし、そんなことはありません。犬目的ではない車上荒らしが、たまたま車内の犬を見て「転売できる」と考え、連れ去る可能性もあるでしょう。
また、たとえ冬でも、日差しの強い日などは車中の温度は急上昇します。夏に限らず、車内への犬の置き去りは、非常に熱中症のリスクが高いです。その意味でも、愛犬を単独で車中に残す行為はやめましょう。
3.ドッグラン
まさかドッグランで犬が誘拐されるなどとは思わないかもしれません。しかし、ドッグランは犬連れの不特定多数の人が集まり、犬もノーリードで遊べる場所です。愛犬が遊んでいるのを横目で見ながら、つい他の飼い主さんと話が弾むことも多いでしょう。
愛犬家と犬のための施設だからと油断せず、愛犬から目を離さないようにする用心深さが必要です。
4.自宅
飼い主さんの在宅時、自宅の庭やベランダで愛犬をノーリードのまま遊ばせたまま、飼い主さんは室内で用事をしているということはないでしょうか。自宅の敷地内なので、つい気を許して愛犬から目を離してしまうと、その隙に連れ去られる危険性があることも、心に留めておきましょう。
5.放し飼い
郊外の方では、まだ愛犬をノーリードで散歩させたり、庭で放し飼いにしていたりするケースがあるようです。たとえ自宅の敷地内でも、愛犬をノーリードで自由に行動させることは、誘拐や脱走のリスクを高め、そのまま誘拐のリスクにつながります。
また、室内飼育やリードをつけての散歩中でも、窓や玄関の隙間、装着具の不具合と不意の大きな音(雷・打ち上げ花火・工事音など)が重なると、驚いた犬が脱走し、そのまま連れ去られてしまうケースもあります。

