実力主義を重視する現実的な判断
興味深いのは、高校生たちの非常に現実的な視点です。「女性だろうが男性だろうが、国をよくできる人がなればいいと思うから」「まっとうなことをしてくれるなら誰でもいい 政治に性別は関係ないと思う」「女性だから能力が劣るわけではないと思うから」といった意見が多く見られ、性別よりも実力を重視する考え方が染み込んでいることが分かります。
さらに、「今まで女性の総理大臣はいなかったからどんな感じに変わるか見てみたいから」「前例がないから一回やってみてもいいと思うから」など、変化に対するポジティブな期待を示す声も多く聞かれました。失敗を恐れずに新しいことにチャレンジすることを良しとする、若い世代らしい発想と言えるでしょう。
令和世代が示す新しい価値観
今回の調査結果は、令和世代の価値観が大きく変化していることを示しています。「男っていうのは・・・」「女らしく・・・」などの固定的な性別役割分担の考え方は、もはや高校生には受け入れられない価値観となっているようです。
調査を実施したワカモノリサーチは、全国9割の高等学校とのネットワークと全国5万人以上の若者ネットワークを活用し、若者の本音を探る調査を続けています。今回の結果は、政治の世界においても性別を超えた実力主義が求められる時代の到来を予感させるものと言えるでしょう。
(LASISA編集部)

