検査を受けたほうがよい人・注意すべき人
編集部
大腸ポリープができやすい人の特徴を教えてください。
坂口先生
加齢、家族歴、肥満、喫煙、飲酒、赤肉や脂肪の多い食生活、運動不足などがリスクになるといわれています。特に40代以降はポリープの発生率が上昇するため、一度は検査を受けておくことをおすすめします。生活習慣の改善も、ポリープ予防に大きく関わります。
編集部
ほかに、特に検査を受けたほうがよい人はいますか?
坂口先生
はい。家族に大腸がんの人がいる、長年の便秘や下痢を繰り返す、喫煙・飲酒の習慣がある、40歳を超えて一度も検査を受けたことがない人は、検査を強くおすすめします。自覚症状がなくても、基準となる1回の検査を行い、自分の腸の状態を把握しておくことが重要です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
坂口先生
大腸ポリープは誰でもできる可能性があり、40歳を超えると半分以上の方でみられるという報告もあります。大腸ポリープは適切なタイミングで切除すれば大腸がんになることを予防できますが、大腸カメラを先延ばしにしているうちにタイミングを逸してしまい、気づいた時点ですでにがん化しているケースが多くあります。結果として、大腸がんは罹患数・死亡数ともに全がんの中でトップクラスを占める、深刻な疾患となっています。早期発見・早期対応のためにも、便潜血陽性になった場合や、血便があった場合には躊躇せずに大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。
編集部まとめ
大腸ポリープは自覚症状が出にくく、症状だけでは判断ができません。大腸カメラは早期発見だけでなく、将来の大腸がんを予防できる強力な検査です。40代以降で一度も受けたことがない人、家族歴がある人、生活習慣が気になる人は、早めに専門医に相談することで安心につながります。
参考文献
*1 日本消化器病学会大腸ポリープ診療ガイドライン2020

