「もっと食べていいよ」の裏にある下心?「一口ちょうだい」から始まった、気を遣いすぎる女たちの盛大な勘違い【作者に聞く】

「もっと食べていいよ」の裏にある下心?「一口ちょうだい」から始まった、気を遣いすぎる女たちの盛大な勘違い【作者に聞く】

りさこを誘って新しくできたカフェに行ってみた
りさこを誘って新しくできたカフェに行ってみた / 画像提供:ヤチナツ(@11yc4)

大人になって知り合った友達とは、本音と遠慮の距離感を掴むのが難しい。そんな繊細な心理戦をリアルに描くのが、ヤチナツ(@11yc4)さんの『20時過ぎの報告会』だ。作中のエピソード「すれ違いティラミス」では、相手を思いやる気持ちが裏目に出てしまう、大人特有のもやもやした瞬間が鮮やかに切り取られている。


■社交辞令か本音か疑う心理
口には出さなかったけれど、注文してみたティラミスがこはるの口には合わなかった
口には出さなかったけれど、注文してみたティラミスがこはるの口には合わなかった / 画像提供:ヤチナツ(@11yc4)
イマイチだなぁと思っていると、りさこが一口食べたいという
イマイチだなぁと思っていると、りさこが一口食べたいという / 画像提供:ヤチナツ(@11yc4)
こはるはイマイチだったがりさこはとっても美味しいという
こはるはイマイチだったがりさこはとっても美味しいという / 画像提供:ヤチナツ(@11yc4)
だったら食べてくれないかな?と思うけれど、もういらないと言われて躊躇ってしまう
だったら食べてくれないかな?と思うけれど、もういらないと言われて躊躇ってしまう / 画像提供:ヤチナツ(@11yc4)


大人になってから仲良くなった、りさことこはる。二人は新しくできたカフェを訪れるが、こはるが注文したティラミスは全く好みの味ではなかった。しかし、食べられないほどではない。そんなとき、りさこから「一口もらってもいい?」と聞かれ、こはるは快く差し出す。自分がイマイチだと感じたものを、友人が食べてくれたら助かるという下心があったのだ。

一口食べたあと、りさこは「美味しいね!」と満足げな表情を浮かべる。そこでこはるが「もっと食べていいよ!」と勧めるが、りさこはそれを断った。ここでこはるの脳内に疑念が生まれる。本当はおいしくなかったのに、気を遣って美味しいと言ったのではないか。自分がいらないものを他人に押しつける失礼なことをしてしまったのではないか、と深読みを始めてしまう。

■配慮が生んだ一方通行の誤解

しかし、りさこの本音は全く別の場所にあった。「こんなに美味しいティラミス、すべて食べたいに決まっている」と考え、こはるへの配慮からあえて追加の一口を遠慮したのである。よかれと思った互いの気遣いが、皮肉にもすれ違いを生んでしまった。

大人ゆえの配慮は大切だが、ときにはそれが本音を隠し、もやもやを長引かせる原因にもなる。二人は最終的に本音を言い合って解消するが、そこまでの関係を築くには、それ相応の時間が必要なのだ。ヤチナツさんの作品には、このほかにも本音が言えない切実な恋愛模様などが描かれており、読むほどに共感が止まらない。


画像提供:ヤチナツ(@11yc4)

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