ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』, Public domain, via Wikimedia Commons.
女性の名画① 『ヴィーナスの誕生』(サンドロ・ボッティチェリ)
ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』, Public domain, via Wikimedia Commons.
イタリア・ルネサンス期を代表する画家、サンドロ・ボッティチェリ(1445-1510)。
彼の有名な作品のひとつ『ヴィーナスの誕生』には、ローマ神話に登場する愛と美の女神・ヴィーナス(ギリシャ神話ではアフロディーテと呼ばれる)の美しい姿が描かれています。
現在はフィレンツェのウフィツィ美術館に所蔵されており、館内の10-14号室(ボッティチェリ・ルーム)に展示されています。
この作品で描かれているのは、ヴィーナスが誕生した直後の様子。巨大なホタテ貝の上に立ったヴィーナス。
長い金髪が風に揺れ、美しい裸体が惜しげもなく描かれていますが、その表情は非常に奥ゆかしく、可憐さまで感じられるのが印象的です。
ボッティチェリはヴィーナスのポーズに、古典的な彫像から着想を得ました。愛と美の象徴としてのヴィーナスを讃え、その美しさを描き出しています。
ヴィーナスはギリシャ・ローマ神話の中でも特に画題になることの多い女神です。海の泡から生まれたとされていることから、他の多くの画家の作品でも、ボッティチェリの作品と同じく裸で海上に立つ姿が描かれています。
時代を問わず、多くの画家たちが彼女の美しさに魅了されてきたのかもしれません。

ボッティチェッリ『ヴィーナスの誕生』を理解する3つのポイント【名画解説】
『ヴィーナスの誕生』はイタリア・ルネッサンスの画家サンドロ・ボッティチェッリが1480年中ごろに制作した絵画です。日本ではファミリーレストランのサイゼリヤの装飾に使用されているため、馴染み深い方も多い…
女性の名画② 『モナ・リザ』(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナリザ』, Public domain, via Wikimedia Commons.
画家でありながら学者としての顔を持ち、歴史上最高の天才のひとりとして知られるレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)。
彼が1503年に描き始めたという『モナ・リザ』は、誰もが一度は観たことのある有名な作品だと言えるでしょう。この作品のモデルとなったのは、フィレンツェの裕福な商人フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リザだと言われています。
『モナ・リザ』の最大の魅力は、なんといってもその独特の表情です。
彼女は微笑んでいるのか、その視線はどこへ向けられているのか。この絵を見つめていると、その不思議な表情に引き込まれてしまう方も多いのではないでしょうか。
ダ・ヴィンチはこの絵を相当気に入っていたようで、生涯手放さなかったといいます。
1911年、フランスのルーブル美術館に所蔵されていた『モナ・リザ』が盗難事件に遭いました。しかし、犯人とともに1913年に無事に発見され、現代もなお世界で最も多くの観客を集めています。

モナリザが消えた日──世界一有名な絵画をめぐる世紀の盗難事件
ルーヴル美術館の至宝《モナリザ》。誰もがその名を知る、世界でもっとも有名な絵画のひとつだ。だが、その名声の裏には意外な事実がある──。かつてこの絵は、いまのように“特別な存在”ではなかった。名作ではあ…
