【国際女性デー】美しき女性を描いた世界の名画10選

女性の名画⑤ 『いばらの首飾りとハチドリの自画像』(フリーダ・カーロ)

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フリーダ・カーロ(1907-1954)は、20世紀前半に活躍した女性画家で、メキシコを代表するアーティストのひとりとして知られています。

1925年に大事故によって重傷を負ったカーロは、生涯にわたり後遺症に苦しみ続けました。事故後の静養生活のなかで絵を描き始めた彼女は、多くの作品で自らの苦悩や様々な感情を表現したのです。

カーロはいくつもの自画像を残していますが、眉毛を繋げて描いたり、髭を描きこんだりしています。

諸説ありますが、これらの表現はジェンダーやアイデンティティなどの社会的な規範に対する抵抗であったと言われています。「伝統的なジェンダーの規範には収まらない」という彼女の強い意志が込められているのかもしれません。

カーロを取り囲んでいるのは、クロネコや猿、熱帯の植物や花、昆虫、そしてハチドリ。これらはメキシコで日常的に見られる植物や、カーロが飼っていたペットたちです。

カーロの強烈な個性とメキシコの文化や芸術が組み合わさった、非常に魅力的な作品です。

女性の名画⑥『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像(黄金のアデーレ)』(グスタフ・クリムト)

グスタフ・クリムト『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ』, Public domain, via Wikimedia Commons.

19世紀から20世紀はじめにかけて活躍した、ウィーンの画家グスタフ・クリムト(1862-1918)。『接吻』などに代表される、官能的かつ甘美な魅力を放つ女性像を描きました。

『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像』は、別名『黄金のアデーレ』としても知られており、金箔があしらわれた絢爛で甘美な魅力を放つ作品です。

この作品は、モデルとなったアデーレの夫・フェルディナンドによって、彼女の死後も大切に守りつづけられてきました。

しかし、第二次世界大戦中の1938年、ナチス・ドイツによるオーストリア併合が起こり、ユダヤ人であったフェルディナンドの資産は国家に没収されてしまったのでした。

その後、アデーレの姪・マリアがオーストリア政府に作品の返還を求める裁判を起こし、2006年、ついに『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像』がマリアたちに返還されました。

このストーリーを知ってから本作を鑑賞すると、戦禍を生き延び、家族の元へ帰ってきた絵画の尊さを感じずにはいられません。

配信元: イロハニアート

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