葉状腫瘍の前兆や初期症状について
葉状腫瘍では、初期では乳房に数センチ大のしこり(腫瘤)を認めます。しこりは周囲との境界がはっきりしており、触ると動きます。痛みや腫れなどの症状はみられないことも多く、初期では気づかれにくいです。
一方、比較的急速に拡大する特徴を持つため、やがてはしこりの増大、あるいは乳房の左右のバランスが崩れるなどの見た目の変化によって、気づかれるケースがあります。
また、まれではあるものの、「境界病変」や「悪性」の病態であった場合は、皮膚表面の潰瘍形成や出血などが見られることもあり、他の臓器への転移のリスクがあります。
葉状腫瘍の検査・診断
葉状腫瘍の診断では、主に視診や触診、血液検査、画像検査(マンモグラフィ検査、超音波検査、MRI検査、CT検査など)、病理検査が選択されます。乳房にできる他の腫瘍との鑑別が重要です。
視診や触診では、病変部の観察や、乳房のしこり、わきの下にあるリンパ節の腫れなどがないか確認します。血液検査では、主に腫瘍マーカー(がんの有無や種類、進行度の指標)を測定します。
画像検査は、病変の広がりを観察するためにおこなわれます。マンモグラフィ検査や超音波検査、MRI検査は、乳房病変の観察に優れています。CT検査は、リンパ節や臓器への転移がないか確認するために実施される場合があります。
葉状腫瘍における悪性度の判定には、病理検査が実施されます。病理検査では、細胞や組織に含まれる成分を確認します。病理検査ではしこりのある部分に針を刺して病変の一部を採取するか、あるいは手術で切除した病変を用いて検査します。

